2月23日:NUBIC技術移転成立第1号

大学の技術移転機関で国内初契約!!

日本大学会館において、日本大学と真空理工株式会社との間で「特許実施権に係る契約調印式」が執り行われた。




今回の契約で移転される技術は、藤原助教授が発明した「押し込みクリープ試験法」という力学物性値の測定技術である。

発 明 者: 藤原 雅美 (日本大学工学部助教授)
発明の名称: クリープ試験方法と装置
特許出願日: 平成11年1月26日
実施企業 : 真空理工株式会社

[従来技術の問題点]
物質の力学特性を測定する場合、材料を引っ張って測定する引張試験機は、大きな 試験片を多数必要とし、また数回以上のクリープ試験を行うので、その測定値を得 るには長時間を要する。また他の方法でも正確なクリープ測定値を得にくい。
[本発明]
ダイヤモンドなどのチップを測定対象に押しつけることにより、小さな試験片を使用 して短時間に簡単に材料の活性化エネルギーや応力指数などの クリープ特性値を測定する試験方法とこれに適した試験装置を提供する。
これにより、機械加工が困難で大きな材料が得られにくいファインセラミックスや 金属間化合物なども容易にクリープ試験を行うことができる上、温度特性を容易に 測定することが可能で、コストを低くすることができる。

真空理工では、本発明をもとにした装置を製品化し発売する.毎年度の売り上げの 4%がロイヤリティとして支払われ、うち50%が藤原助教授、35%を工学部と 本部で分配し、残り15%をNUBIC運営費に充てる。

[真空理工株式会社]
所在地:〒226-0006 神奈川県横浜市緑区白山1-9-19
TEL:045-931-2221(代表) FAX:045-934-0448
真空技術の最大手である日本真空技術株式会社を中心としたアルバックグループの1つで、熱測定機器製造を主力とする企業。

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