6月9日技術移転契約締結
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6月9日(金), 日本大学会館において、日本大学と有限会社リトルレオナルドは,特許実施権に係る契約を交わした。

契約締結後の関係者

写真右より
森田 賢治 日本大学理事長
渡部 敏 生物資源科学部 教授
鈴木 道彦 (有)リトルレオナルド 社長

今回の契約で移転される技術は、渡部教授が発明した小動物等から搾乳する装置の特許技術である。

発 明 者 渡部 敏 (生物資源科学部)
発明の名称 実験動物用搾乳装置
特許出願日 2000年3月7日
実施企業 有限会社リトルレオナルド

[従来技術の問題点]
 従来,ラットやマウスのような比較的小形でありかつ多産系の実験動物は 乳頭が小さくまた乳量も少ないことから,乳を直接乳頭から採取することが 困難なために,研究室などでは,授乳させた産仔ラット等の胃から採取して いるのが普通である。しかし,胃から採取した乳は,唾液及び胃液との混合 や攪拌によって乳成分の分解及び消化が起こっていることが考えられ,本来 の乳といえるかどうか疑問がある。
[本発明]
 本発明による実験動物用搾乳装置は,内部を外気と遮断した状態に保持でき る集乳容器と,その集乳容器の内部に連通する2本のチューブからなる。 第1のチューブには他端に交換可能に装着されたティートカップ(teat cup), 第2のチューブの他端には陰圧発生源とを備えている。さらに,第2のチュ ーブの内部を陰圧発生源に接続した状態と大気圧状態とに切り替えることの できる弁手段とを備えている。弁手段に周期的運動を与えると,ティートカ ップの先端には連続した拍動が発生する。 その状態で,実験者は,片手で母ラットを固定し,他方の手でティートカップ を実験動物の乳頭にあてがうことにより,搾乳を行うことができる。これは, 一人で連続した搾乳作業を遂行できることを意味しており,本発明での大きな 利点である。また,陰圧と大気圧の繰り返しは,ティートカップを介して実験 動物の乳頭に直接作用するので,ラットのような小形実験動物の場合でも,搾乳 は円滑に進行する。
[実施]
(有)リトルレオナルドは,自社技術を生かし,本発明による安価な 実験動物用搾乳装置を試作,製造・販売する。
[有限会社リトルレオナルド]
所在地:〒113 東京都文京区本駒込1-4-4 旭商店ビル3階
TEL: 03-3946-2410   FAX: 03-5395-1676
主に医理学機器の研究・開発・製造・販売を手がけるベンチャー企業。

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