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機械の検索結果:55

NIRSを用いた覚醒度評価システム(12214)

目的

近赤外分光法(NIRS)、心拍、顔表情、脳波により覚醒度や疲労度合いを計測する方法が研究が行われているが、多チャンネルのプローブの装着が必要であったり、計測ノイズなどの問題がある。NIRSで少ないチャンネル数で計測する試みもあるが、計測したデータの処理の方法としては、酸素化ヘモグロビン濃度変化を直接評価するものであり、個人によって変動パターンが大きく異なるため、覚醒度をリアルタイムに評価することが困難であった。

技術概要

NIRSの原信号に含まれる心拍呼吸などの生体の揺らぎ成分を除去した後、酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)を横軸、oxy-Hbの微分値を縦軸とした位相平面上に1分毎のそれぞれの値の平均値をプロットし、試験開始後一定時間を基準データ群として、1分毎のマハラノビス距離を逐次算出し、試験時の特徴変化を連続的に定量評価した。

繊維強化複合材料の製造装置及び繊維強化複合材料の製造方法(12131)

目的

熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化複合材料の中間基材を提供する。表面が美麗かつ母材樹脂の質も維持した繊維強化熱可塑性樹脂複合材料を生産性高く成形可能になる。

技術概要

連続繊維に重合性ラクタム混合液を供給し,直ちに一対の保護シートで挟まれた状態で加熱重合させながら連続引抜成形することを特徴とする。保護シートで挟むことにより,重合阻害につながる空気中の水分と接触を防止しながら必要十分な樹脂による含浸が可能である.また,金型との摩擦を低減できるため小さな牽引力での高速連続引抜成形が可能かつ表面を美麗にすることができる。

適用製品

高速な繊維強化複合材料の製造

直接電子移動型酵素電極を用いた免疫学的測定法(11749)

目的

ヘム酵素を標識タンパク質とした抗原抗体反応を検出する酵素電極を開発し、ELISA法の様に頻繁な洗浄が不要であり高感度で広い濃度範囲で測定できる装置を提供する。。ヒドロゲナーゼ(水素イオンから水素分子への可逆的な酸化還元反応を触媒する酵素)をプローブとしてメディエーターを用いること無く電極を用いて抗原抗体反応を特異的に高感度に広い濃度範囲で測定することを目的とする。

技術概要

シトクロムb2と呼ばれるヘムを持つ乳酸脱水素酵素を用いた検出器の開発を行っている。通常この系ではメディエーターと呼ばれる酸化還元物質を電子移動媒体とするが、シトクロムb2が電極表面近傍に存在した場合、メディエーター非存在下でも電流が流れ反応を測定できることを見出した。電極と酵素が直接電子授受する反応系としてヘム酵素であるシトクロムP450を用いた血中の薬品濃度の高感度測定系が既に知られている。これらのことからヘム酵素を標識タンパク質とした電極を用いた高感度な抗原抗体反応の測定系を開発した。本研究の酵素電極は、光学的な測定と比較して発色試薬等が不要であるだけでなく、1秒間に100回代謝回転するヘム酵素を用いた場合、1mAを測定できる機械は理論上100pmolまで測定できる(1秒間に約10μmolの電子が流れると1A)という利点がある。研究者らは,抗原または抗体にヒドロゲナーゼを結合させ,電圧を印加することによってヒドロゲナーゼにより水素が発生することに基づく電流を直接測定することで,抗原抗体反応を電気化学的に測定する方法を見出した。本研究によると,ヒドロゲナーゼによる水素の発生反応を電極で直接電流として測定するため,高感度・定量的かつ低濃度から高濃度まで一つの装置で測定することができる。さらにこの方法を用いることで抗原抗体反応だけでなくヒドロゲナーゼをプローブとして特定のタンパク質などを特異的に高感度に定量することも可能である。

適用製品

抗原抗体反応を利用したバイオセンサー、抗原抗体反応を検出する装置

メンタルヘルスケアを目的としたニューロフィードバックシステムの開発(11704)

目的

脳の随意制御訓練を効果的に行うことができる方法を提供する。

技術概要

現在の脳活動状態を色情報などで提示しながら,自身の前頭葉の脳活動を随意制御する訓練(ニューロフィードバックトレーニング)が,メンタルヘルスケア分野において有効であることが明らかになってきている。本方法では,NIRS(近赤外分光装置)を使用して,脳血流を測定し,酸素化ヘモグロビンの濃度とその微分値を用いて,脳活動レベルを判定する。従来の脳機能画像のみでは困難であった活動部位の特定と訓練の効果の定量的評価が行える。この方法を用いることで,どの部位が訓練によってどの程度改善したかを定量的に評価できる。

適用製品

機能回復訓練用機器,脳トレーニングゲーム

高強度・低弾性に優れるチタン-マグネシウム材料(11562)

目的

超高齢社会を迎えた日本では,生活(命)の質の維持・向上を目指し,生体材料の研究・開発が活発に行われている。チタン合金を人体骨中に埋入させた場合,人体骨(20~40GPa)とチタン合金(100GPa)とのヤング率の差が大きいため,応力の負荷状態によっては人体骨側に不具合が発生し,生体材料として十分な機能を果たしているとは言い難いのが現状である。本研究では,チタン合金に添加する元素や熱処理によって弾性率を人体骨に近づける低弾性率化ではなく,粉末冶金法によるチタンの低弾性率化を試みた。

技術概要

本研究ではメカニカルアロイング法により純チタンと純マグネシウムを複合化した生体用Ti-Mg合金の創製を試みた。すなわち,純チタン中に純マグネシウムを均一に分散させ,純チタンを高強度化するのと同時に分散するマグネシウムによって低弾性率化を達成したTi-Mg合金を創製した。また,純チタン内部に存在する純マグネシウムが低弾性率化に寄与することに加え,純チタン表面に存在する純マグネシウムが体内で分解し,純チタンの表面積を増加させることで皮質骨との結合をより強固にする。粉末およびバルク材を作製するためのプロセス条件と機械的性質との関係を確立した。

適用製品

インプラント、生体材料、骨代替材料、低弾性構造材料

携行型情報収集ロボットの開発(11481)

目的

従来品は、ロボットの小型化を考慮すると移動機構は2輪型のものが多く、平地での走行には向いているが、不整地での走行は難しくなる。また、車輪径も小さいことから、凹凸などを乗り越えることが困難であり、走行速度も遅くなってしまうという問題があった。車輪径を変形できるものも、任意の径で固定できなかった。これらの問題を解決することを目的としている。

技術概要

小型・軽量で携行性も良く、どのような環境でも安定的に走行できる対地適応性の高い展開脚車輪型の走行ロボットを考案した。展開脚車輪方式は、通常のゴムタイヤ部の代わりに、リンク機構で構成された脚型突起を回転中心から放射状に複数個配置した車輪である。脚型突起の根本の受け骨部は、ナットと一体となったランナーに固定されており、左右の車輪のランナーのナットと棒ネジを組み合わせることで、1つのモータで左右の車輪のランナーを摺動でき、全ての脚型突起を開閉することができる。これにより、車輪径を2倍程度まで任意に変更できる。また、ランナーは円周方向にも滑り回転できるようにドライベアリングで2つに分割されており、駆動用モータの回転で、脚型突起が円筒形本体の外周上を回転できる。これらの車輪により、小型でありながら、地形の凹凸や狭隘状況に応じて車輪径を変更し、平地、不整地や段差などを滑らかに走行できる。

適用製品

災害救助・警察活動等のための情報収集ロボット、ホビー、玩具の移動体

エマルジョンを利用したCO2ハイドレートスラリーの生成(11416)

目的

エマルジョンの液体内部の微粒構造に着目し,エマルジョン中に分散した微細水滴をハイドレートとして生成させることにより,輸送性に優れたハイドレートスラリの生成。

技術概要

本研究では,低温高圧条件で安定なシリコンオイル,純水および界面活性剤により調整したエマルジョンを用いて,CO2ハイドレートスラリの生成を試みた。エマルジョンを用いることにより,水に比べCO2溶解度が高いシリコンオイルを媒体としてCO2が供給され,かつ微細水滴とシリコンオイルの接触面積が極めて大きいため,短時間でのハイドレート生成が可能であった。また,ハイドレートがガス包摂量も理論値の80%に達した。生成したハイドレートは平均直径50μmの球形であり,エマルジョン中の微細水滴がその形状を保ったままハイドレート生成することが確認できた。また,ハイドレートスラリは水分比50%まで十分な流動性を有しており,エマルジョンを利用することにより効率的に生成できる。

適用製品

CO2固定化装置

磁性を有する高比強度アルミニウムおよびマグネシウム機能性材料(11371)

目的

磁性を有する加工性および比強度の高いアルミニウムを製造する。

技術概要

本研究において安価な純アルミニウムの強度を向上させるのと同時に磁性を付与させた新しい機能性を有するアルミニウム構造材料の作製に成功した。すなわち、純アルミニウム粉末と軟磁性体であるフェライト粉末を機械的に混合した。その混合した粉末を放電プラズマ焼結法でバルク材とした。混合する時間を長くすると粉末の硬さが向上した。磁性を有するアルミニウム複合材料を作製するために、添加したフェライト粉末を放電プラズマ焼結中に分解させない焼結温度、焼結時間を見出した。

適用製品

高比強度高磁気特性構造部材、機能性材料、輸送・電子機器等環境対策用部品