エマルジョンを利用したCO2ハイドレートスラリーの生成(11416)

技術分野
環境 / 製造技術 / 機械
所属
生産工学部 環境安全工学科
氏名
山崎 博司

目的

エマルジョンの液体内部の微粒構造に着目し,エマルジョン中に分散した微細水滴をハイドレートとして生成させることにより,輸送性に優れたハイドレートスラリの生成。

技術概要

本研究では,低温高圧条件で安定なシリコンオイル,純水および界面活性剤により調整したエマルジョンを用いて,CO2ハイドレートスラリの生成を試みた。エマルジョンを用いることにより,水に比べCO2溶解度が高いシリコンオイルを媒体としてCO2が供給され,かつ微細水滴とシリコンオイルの接触面積が極めて大きいため,短時間でのハイドレート生成が可能であった。また,ハイドレートがガス包摂量も理論値の80%に達した。生成したハイドレートは平均直径50μmの球形であり,エマルジョン中の微細水滴がその形状を保ったままハイドレート生成することが確認できた。また,ハイドレートスラリは水分比50%まで十分な流動性を有しており,エマルジョンを利用することにより効率的に生成できる。

適用製品

CO2固定化装置

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