本研究は複数のシグナル伝達を同時に抑制することが可能な抗炎症剤、及び抗炎症剤を適用した、炎症反応を治療するための医薬組成物に関するものである。
血液凝固第Ⅸ因子の全長からトリプシンドメイン部分と軽鎖部分を除いた部分である「F9-AP」が、IL-6によるシグナル伝達を抑制することにより、またトロンビンによる血管透過性の亢進を抑制することにより、抗炎症剤として利用できることを見出した。複数の炎症性シグナル伝達を同時に抑制が可能であるため、従来の抗炎症剤とは異なる効果が期待される。
肥満を伴わない糖尿病リスクの研究や治療につながるモデルマウス
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