高純度超微細水酸アパタイトの合成とその性質(12063)

技術分野
環境 / 材料
所属
理工学部 物質応用化学科
氏名
小嶋 芳行

目的

高い比表面積を有し、かつ高純度の水酸アパタイトを製造することができる方法を提供する。

技術概要

水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2)は、歯や骨の硬組織の主要無機化合物であり、タンパク質の吸着性や生体親和性に優れている。このため、人工骨などの生体材料、触媒及び吸着材などに広く用いられている。
従来の水酸アパタイトの合成法としては、カルシウム塩を含む溶液とリン酸塩を含む溶液とを反応させて合成する方法が知られている。
生体材料などの分野においては、高い比表面積を有し、かつ高純度の水酸アパタイトが求められているが、従来の水酸アパタイトの合成法では、高い比表面積を有し、かつ高純度の水酸アパタイトを得ることができなかった。
本研究においてシュウ酸水溶液を添加した水酸化カルシウムスラリーと、リン酸水溶液とを準備する工程と、超音波を照射しながら、水酸化カルシウムスラリーとリン酸水溶液とを混合し、水酸化カルシウムとリン酸を反応させて水酸アパタイトを生成することにより、高い比表面積を有し、かつ高純度の水酸アパタイトを製造することを確認した。

用途

高い比表面積を有し、かつ高純度の水酸アパタイトの製造

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