無農薬で化学肥料を使用しない有機農法でありながら労力削減も可能な合鴨農法はロハスにふさわしい農法である。ロハ酒研究プロジェクトでは、① Bond&Co.の合鴨農法による稲作と合鴨米で醸造するロハ酒づくりを支援しながら現状の課題を抽出し、②ロハス工学の新たな応用により課題の解決を図り、③農工連携の実績を積み上げる中で農業を学び、農業を支援できるロハスエンジニアを育成することを目標とした。
学生と教員が合鴨農法による稲作から始まり、酒造会社と意見交換、合鴨農法へのDX技術の応用、化学分析を実施した。
合鴨農法で生産したコシヒカリ(生産者:Bond&Co.)を峰の雪酒造場(福島県喜多方市)に持ち込んで醸造した特別純米酒であるロハ酒の特徴をアミノ酸分析で評価した結果、大吟醸酒と類似したアミノ酸パターンが得られ、ロハ酒が非常に好評である一因が明らかとなった。
ロハ酒の原料に用いたコシヒカリは溶けにくく,アミノ酸のもととなるタンパク質も余り溶け出さず、結果的に精米歩合の高い大吟醸酒と類似したアミノ酸パターンとなっていることが推察された。
地域連携、産学連携
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