米タンパク質による糖尿病予防(11528)

技術分野
創薬
所属
生物資源科学部 
氏名
熊谷 日登美

目的

水溶性が高く、抽出が容易な米アルブミンを用い、テンプン、ショ糖、ブドウ糖など、いずれの糖を摂取した場合でも、血糖値の上昇を抑制する高機能素材を提供する。

技術概要

従来の血糖値上昇抑制剤である小麦アルブミンは、アミラーゼを阻害することにより血糖値の上昇を抑制するため、ショ糖やブドウ糖など甘味を持つ食品を摂取した場合の血糖値上昇を抑制することができない。一方、本研究の米アルブミンは、あらゆる糖類(デンプンのような多糖やショ糖のような二糖、これらの分解物であるブドウ糖のような単糖)を摂取した場合でも、血糖値の上昇を抑制する。従って、ご飯、パン、麺類などのデンプンが主成分の食品を摂取した場合でも、ケーキ、クッキー、ジュースなど、甘味のあるh食品を摂取した場合でも、血糖値の上昇が抑制できる。米アルブミンは、水溶性が高く、米中の含量も比較的高いため、抽出が容易である。また、無味・無臭であるため、様々な食品に利用しやすい。さらに、米の磨ぎ汁、酒製造時の米表面の削り粉などにも高濃度に含まれるため、米加工時に生成する廃棄物の有効利用も可能である。

適用製品

食品(飲料、製菓、煎餅、麺類、ご飯、パン、調味料等)、医薬品(錠剤、カプセル等)

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