ステビア由来のジテルペノイドの新規な化学修飾物及びこれを有効成分とする悪性腫瘍治療薬の提供。
ステビオシドは、ステビア(SteviarebaudianaBertoni:キク科)の葉に豊富に存在するジテルペノイド配糖体であり、甘味料として広く知られており、また抗炎症作用及び発がん抑制作用を有することが知られている。本研究では,ステビオシドの加水分解生成物であるステビオールを化学修飾し,フェニル基又はメチルフェニルビニル基を持つ化合物を合成し、それらの腫瘍細胞傷害活性を検討したところ、これらの化合物が胃癌、肺癌及び乳癌細胞に対する強力な傷害活性を有すること、さらにはアポトーシス誘導作用も有することを見出した。本研究によれば、胃癌、肺癌及び乳癌等の悪性腫瘍に対して有用な悪性腫瘍治療薬が提供できる。
悪性腫瘍治療薬,アポトーシス誘導剤
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