キトサンビーズを用いたフェノール系化合物の吸着除去方法(10578)

技術分野
環境
所属
生産工学部 応用分子化学科
氏名
山田 和典

目的

種々の工業分野からの排水に含まれるフェノール及びその誘導体の分解除去において酸化還元酵素であるチロシナーゼとアミン基含有高分子であるキトサンの併用によってフェノール系化合物を効率的かつ低コストで吸着除去する処理技術を提供する。

技術概要

酸化還元酵素であるチロシナーゼによってフェノール系化合物をo-キノン化合物に酸化させ,フィルム状のキトサンに吸着させることによってフェノール系化合物を水系から除去することができ,ビーズ状キトサンを用いると,キノン化合物の吸着は更に向上する。また,過酸化水素の存在下で酵素反応を示す系(例えば,4-tert-ブチルフェノール)においても吸着除去が可能であり,フェノール系化合物を効率よく除去できるだけでなく,キトサンの再利用の点からも有効な手法である。チロシナーゼの濃度が比較的低く,キトサンを吸着剤として用いるので,低価格で効率よくフェノール化合物をキノン化合物へ酸化させ,吸着除去できる.この手法は,p-及びm-クレゾール,アルキルフェノール,カテコール,ハロゲン化フェノールなどに対して有効である。チロシナーゼの濃度が比較的低く,キトサンを吸着剤として用いるので,低価格で効率よくフェノール化合物をキノン化合物へ酸化させ,吸着除去できる.この手法は,p-及びm-クレゾール,アルキルフェノール,カテコール,ハロゲン化フェノールなどに対して有効である。

適用製品

水質浄化,分離技術(フェノール系化合物の除去)

X Facebook リンク

同じカテゴリーのお知らせ