電力会社は、電力需給に応じて、昼間電力料金と深夜電力料金とで差をつけている。このように時間帯によって電力料金に差があるので、家電の稼動時間を適切に設定することで、利用者にとって電力料金の低減を図ることができる。本研究の目的は、連続稼働家電やペア稼働家電が含まれる複数の家電についての制約を考慮して、各家電の稼働時間帯を最適化することを可能にする家電稼働最適化システムを提供することである。
家電の利用時間帯について、数理計画問題を解くことで、各家電の利用時間の最適化を図っている。ここでは、変数として各家電の各時刻における消費電力を取り、制約として各時刻における各家電の消費電力の上限値を与えている。また、家電の中には、炊飯器のように、断続的な稼働ではなく連続的稼働が必要なもの、洗濯機と乾燥機のように1つの機器の稼働が終了すると別の機器の稼働が開始するもの等がある。このような家電間の制約も考慮に入れた電力消費の最適化を図るために、連続稼働家電やペア稼働家電が含まれる複数の家電についての制約を与えている。連続稼働家電の連続稼働時間帯について予め定めた複数の候補時間帯を定め、候補時間帯を変数とすることで、連続稼働家電の制約を実現している。
スマートタップ、HEMSなど
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