レーザによる建築材料の表面処理方法(研究紹介)

技術分野
製造技術 / 材料 / 建築・土木
所属
生産工学部 建築工学科
氏名
永井 香織

目的

レーザは,無反力,無騒音,無振動で加工できる加工機であり,この特性を活かすことで様々な適用が期待できる。レーザの特徴を活かし,建築分野への適用の可能性を検討している。

技術概要

石材表面にレーザ照射を行うと,石材の組成およびレーザの種類によって,ガラス化もしくは爆裂する。
(1)表面ガラス化 ー 凝灰岩は,ケイ酸(SiO2)と呼ばれるシリカ成分を多く含有する。これにレーザ照射することで、石材表面が1000℃以上になりケイ酸が溶融しガラス化する。凝灰岩の組成にあるミソと呼ばれる不純物が含まれる部分は,黒色ガラスが形成される。
(2)微細孔仕上げ ー 花崗岩の石英が膨張することで石材表面を微細孔処理することができる。レーザ照射条件を変更することで、孔の深さや大きさなどを自由に変更することが可能であり、防滑性を付与することもできる。

用途

・新しいテクスチャを付与する建材、防滑建材等の開発
・高耐久性・機能性材料の開発、無振動無騒音孔あけ工法等

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