劣化しにくいトバモライトの低温・短時間合成方法(12250)

技術分野
材料
所属
理工学部 物質応用化学科
氏名
小嶋 芳行

概要

トバモライト(Ca5Si6O16(OH)2・4H2O)はケイ酸カルシウム水和物の一種であり、軽量気泡コンクリート(ALC)やケイ酸カルシウム板などの建築材料の原料である。
製造プロセスにおいて添加剤を加えることでトバモライトを低温・短時間で製造することができることを見出した。製造プロセスにおけるエネルギー削減・CO2削減の実現につながるとともに、得られたトバモライトは、長時間にわたって変質(外観・強度)しにくいというメリットがある。

ポイント

 硫酸塩*を添加するだけ
 (*:LiSO、NaSO、MgSO、ZnSO、(NHSO4
 ➡焼成温度の低減、処理時間の短縮
 ➡炭酸化しにくい=外観劣化や強度低下が起こりにくい

こんな研究や開発ニーズに

低温度でトバモライトの合成を低温度・短時間で行いたい
炭酸化が起こりにくいトバモライトを製造したい

X Facebook リンク