建物の解体や改修時のコンクリート切断は,騒音や振動などの問題があり,様々な対策や工法が開発されているが完全な解決には至っていない。
低騒音・低振動・低粉塵・無反力であり,作業時の環境負荷低減に寄与することができるレーザー技術の特徴を活かし,200mmのコンクリートスラブ厚を切断する場合の新しいレーザ切断工法(ドリカット工法)を確立した。
ドリカット工法 ー 微細孔をあけながら切断する工法で,高出力レーザーによるドロスの発生を低減させることで,出力を抑えた切断工法を開発することが可能となった。
従来の100㎜厚コンクリートのレーザ切断では,5kW以上が必要であったが,本工法ではコンクリート強度20~130N/mm2 の100㎜厚を1kWで切断を可能とし,繰返し切断で200㎜厚を達成した。
・建築物の解体時および改修時のコンクリート部材や石材,無機材料の切断,孔あけ等
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