肉厚の厚い導電性試験体のきずをSN比(信号対雑音比)を高く検出し深さ評価のできる新しい考え方の渦電流探傷プローブの提供。
電磁気を利用した非破壊試験法である渦電流探傷試験は,非接触で高速度に探傷(きず検出)が行える特長を持ち肉厚の薄い導電性の試験体に多用されている。原子力プラントの原子炉を覆う構造材には肉厚の厚い鋼板が使用され、経年劣化に伴い応力腐食割れなどが発生する報告がされている。従来の渦電流探傷プローブでは,肉厚の厚い試験体に生じた深さのあるきず(例えば応力腐食割れ)の検出が原理的に困難である。本研究は,肉厚の厚い試験体のきずを精度高く検出し深さ評価を行える回転渦電流探傷プローブである。さらに,鋼板に生じたきずは任意の方向を有するから,回転渦電流によるのでプローブの走査方向に対するきずの向きの影響されることなくきず検出可能としている。
非破壊検査機器,構造物のヘルスモニタリング機器など
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