実用性の高い治療用細胞 ―脱分化脂肪細胞(DFAT)― GLP製造を目指したDFAT製造用培養容器の開発(12180)

技術分野
創薬 / 医療・福祉
所属
医学部 医学科
氏名
松本 太郎

目的

成熟脂肪細胞を長期間培養する方法として確立している天井培養法を従来法に比べより少量の培地で簡便に行なえる大容量培養容器を開発した。

技術概要

臨床使用を想定し,市販の75cm2セルカルチャーフラスコを改造した。フラスコ底部から3.5~5㎜の高さに透明プラスチック板の仕切りを設けた。これにより,フラスコを反転して培養する必要がなくなり,通常の細胞を培養する状態で天井培養が行えるようになった。また,フラスコを培地で満たす必要がなくなったことから,75cm2セルカルチャーフラスコでも約50mlの培地量で天井培養が可能となった。また,フラスコを培地で満たすことによって起こりうる培地が漏れる問題,細菌感染が起こりやすい問題そしてガス交換が不十分になる問題が解決した。

用途

・より簡便,確実,安全に行える脂肪細胞の天井培養
・セルプロセッシング・アイソレータ内での操作
・治療用細胞としてのDFAT調製を目的とした臨床グレードの培養容器の提供

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