導電性ゴムによる大変形を捉える技術(11379)

技術分野
建築・土木
所属
文理学部 地球科学科
氏名
竹村 貴人

目的

これまでの地盤工学・応用地質学を背景とした岩石・土の実験で歪みの測定はワイヤーストレインゲージが主に使われており、測定可能な歪み量も小さいことから、破壊後の大変形の歪みを捉えることは困難であった。大変形の歪みを測定することを目的として、導電性性ゴムによる歪み測定手法を開発を行った。

技術概要

本研究は導電性ゴムが変形に伴い抵抗を変化させることを利用し、その抵抗の変化を電気信号により捉え、抵抗値の変化から歪み量を測定する技術である。ゴムの弾性領域が測定範囲となるため、数10%までの歪みが測定可能である。大変形の歪みを測定できることは、三軸圧縮試験の破壊後の変形の挙動などの室内実験でのセンサーとしての役割や、地すべり現場での地表面の移動距離を測定する変位計への応用が考えられる。また、面的な測定も可能であるため、シート状の導電性ゴムを地中に埋め、多点の計測を行うことで変形部分の特定が可能となる。

適用製品

三軸圧縮試験機、地すべり変位計(斜面)、遮水

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