微分型センサー(研究紹介)

技術分野
材料 / 機械
所属
理工学部 精密機械工学科
氏名
青木 義男

目的

超弾性合金は携帯電話のアンテナなどに利用されている比較的安価なTi-Ni合金であるが,その電気抵抗の高さと弾性伸び変形の大きさから大きな変形を精度良く測定するためのセンサとして活用できると考え,ひずみセンサや変形センサとしての可能性を検討している。

技術概要

 本研究では超弾性合金センサの応用例として,突風に対するGFRP*屋根の変形・応答振動の測定を試み,超弾性合金センサのセンサ特性の検証とともに,GFRP屋根の風応答や新道徳性について検討した。
 超弾性合金センサシステムは,超弾性合金ワイヤーの長さ調節によって,たわみ測定の範囲を比較的自由に設定できる利点があり,今回の測定対象のような建築構造の変位測定に適した測定システムである。
 超弾性合金センサは既存の変異変換機と比較して,センサ感度がひずみゲージの2倍以上と高く,測定範囲も広いことから,屋根材の動的応答を精度良く測定できることを検証した。
 超弾性合金ワイヤーを応用した変位センサにより,軽量FRP屋根の風荷重に対する動的応答を測定するシステムを構築することができた。この計測システムはFRP屋根の動的応答や破損に対する構造ヘルスモニタリングシステムに応用可能である。
*GFRP:Fiber Reinforced Plastics,ガラス繊維強化プラスチック

用途

建築・構造物のゆがみ測定センサ,装置

X Facebook リンク

同じカテゴリーのお知らせ