早採りコンブやニジマス等地域素材を利用した新規食品開発(11971)

技術分野
アグリ・バイオ
所属
生物資源科学部 食品開発学科
氏名
陶 慧

目的

早採り昆布,間引き昆布を利用した,結着剤(リン酸塩)や発色剤等の添加剤不使用かつ低カロリーなソーセージ。

技術概要

従来のソーセージの製造工程では,豚肉等に対して結着剤や豚脂を添加するのが不可欠であった。食物繊維や機能性成分を多く含む昆布を混ぜ入れたソーセージの試みがされているが,従来の一般的なソーセージに単に昆布を加えたものにすぎない。また,昆布のみで無添加ソーセージを製造する場合,特にきわめて粘性の高い早採り昆布は,単に肉と同時に混ぜるだけでは,十分に混ざるまでに時間がかかり,風味にも影響があるという問題があった。研究者らは特別な処理を施した早採り昆布と肉の混錬物を最適な条件で加工することで,獣臭が排除され,食感,風味豊かな無添加ソーセージを製造できることを見出した。本研究によると,食品添加物と脂肪が無添加であるにも関わらず食味の良くかつ,脂肪の含有量も少ない健康志向のソーセージの製造が可能になるとともに,未利用資源である早採り昆布,間引き昆布の有効活用にもつながる。

適用製品

低カロリーソーセージ

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