球形ホイールを用いた多自由度回転制御システム(11619)

技術分野
機械
所属
理工学部 航空宇宙工学科
氏名
内山 賢治

目的

本システムは,多自由度回転制御をコンパクトな機構で実現し,宇宙機や航空機だけでなく,駆動部が必要な機械の部品として幅広い用途に応用することを目的としている。

技術概要

従来のモータは1軸周りの回転運動を実現しており,多自由度回転運動を実現するためには複数のモータが必要となっていた。このため,システム構造の複雑化や重量化が問題となっていた。しかし,開発したシステムは,球形ホイールを圧電素子で任意の方向に回転させるシンプルな構造となっていることから,軽量化・小型化・省エネルギ化が可能となった。これにより,搭載重量に厳しい制約のある人工衛星などの姿勢制御への応用が期待される。また,機械的な拘束が無いので連続した回転運動ができるのも一つの特徴として挙げられ,調査用カメラなどの駆動部としても適用できる。さらに,システムに光学センサを組み込むことにより,球形ホイールの回転運動・回転方向の情報をフィードバックし,球形ホイールの任意方向の回転運動制御を実現している。

適用製品

人工衛星,無人飛行機,カメラ

X Facebook リンク

同じカテゴリーのお知らせ