瞬時に色変化する湿度センサーフィルム(11890)

技術分野
材料
所属
工学部 生命応用化学科
氏名
加藤 隆二

概要

・湿度の変化を1/100秒の超高速で大きく色変化する色素膜。
・色素化合物を有効成分として膜状の多孔質機材中に含有したものである。
・膜状とすることが可能であるため、気流の変化を色変化として捉えることが可能となる。

目的

・湿度の変化を捉える方法としてベイポクロミズム※を応用したものがある。
・実用化されている応用例としては、食品包装中に封入されているシリカゲル乾燥剤がある。
・シリカゲル中にコバルト錯体を保持させることで、シリカゲル乾燥剤の保水状態を目に見えるものと
 している。
・しかしながら、ガス濃度の変化に対して色変化の速度が遅く、急激な濃度変化や、風の吹き付け程度
 の濃度変化では、色変化を生じない。
※ベイポクロミズム: 物質が特定の蒸気を取り込んだり、蒸気と反応することで色が変化する特性

用途

・急激にガスが流れる現場で湿度のリアルタイムセンシング、湿度の空間分布イメージングセンサ
・環境中の湿度変化、風による色が変化する塗料、顔料
・ガス濃度の空間分布、風の流れの空間分布の可視化

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