現在、歩道を中心に需要が増加している天然石舗装は、新たな目地・下地材の開発によって耐久性が改善されつつあるものの、施工性や経済性などの問題から車道への適用事例は少なく、石板の再利用は難しい。今後も景観整備を重視した街づくりにおいて天然石舗装の必需性は一層高まると考えられ、本研究は車道に対応した耐久性とともに、リサイクル性やメンテナンス性、経済性の改善を主な目的としている。
本研究は目地・下地材にセメント系またはアスファルト系材料を用いた現行方法と、粒状材を用いた従来工法の長所および短所に着眼したものである。具体的には粒状材を用いた目地部に目地とほぼ同径のアルミナボールを挿入し、水平固定・鉛直可動支点として車両交通に伴う繰り返しの荷重に耐久するものである。なお、本研究は粒状材を目地・下地材に用いるため、既往工法では得られない排水機能を付与する。
目地を要する車道用・歩道用舗装全般、主に天然石舗装、ブロック舗装など
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