セラミックス基材に付与できる超耐熱、耐環境性被膜の開発(12128)

技術分野
材料
所属
工学部 生命応用学科
氏名
上野 俊吉

目的

高温環境下でも耐食性に優れる耐熱耐食皮膜及びその製造方法を提供することを目的とする。
基材上に被覆される耐熱性及び耐腐食性を有する耐熱耐食皮膜であって、前記皮膜は、ZrO2又はHfO2を含む共晶を有し、前記皮膜を前記基材と反対側の面から見た表面において、前記共晶によるラメラ構造のラメラ幅が1μm以下である。

技術概要

現行の1500℃を大きく上回る耐食性の大幅向上(粒界ガラス相がない断熱性の耐食皮膜になり得る)・集光加熱により局所的に皮膜組成物のみを急速加熱・溶融させ,高速で溶融帯を移動させる超急冷凝固のプロセスではじめて上記の超耐熱性耐水蒸気腐食層を得ることができた。
別に行った組織の形成および熱安定性の研究より,Cazr03-Zr02系の微細構造が形成される条件が見いだされた。微細組織であるため,界面に大きな応力を吸収させることが可能となり,耐熱衝撃性が大幅に向上する。

適用製品

1800℃を超える超高温および水蒸気が存在する環境下,製品ガスタービン部材用途:高耐食性材料

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