通気・通根性ポットで何時でも・何所でも・誰でも出来る森林再生(11373)

技術分野
アグリ・バイオ / 環境
所属
生物資源科学部 森林資源科学科
氏名
本江 一郎

目的

短繊維最終古紙で製造された植物育用成形体ポットは水を含むと崩れやすく、圃場使用の限界、直ちに給水を要求するため輸送の限界、さらに水を含むと強度に限界がある。プラスチックポットを合わせて使用すれば問題は解決すると考えるが現実にはポット内に根系が回りすぎ苗木自体の衰弱を誘引する。そこで植物育成体ポットの有する欠点除去を目的にした。

技術概要

短繊維最終古紙、鉄鋼スラグ、フライアッシュ、クリンカーアッシュおよび肥料を含む中空筒状の植物育用成形体ポットに根系透過性を有する不織布などを被覆することで製品崩壊の問題が解決出来た。中空筒状部と根系の間に土壌を充填するが空隙防止するため形成体をスラリー状で充填する事でその防止と充填作業効率改善を可能にした。さらにまた、苗木設置状態で長期間保管しても、給水のみで根系自己制御機能を有する本研究品は苗木成長の制御が可能となり、出荷時期と植栽時期を自由にコントロール、また機械植栽時に必要とされるハンドリングが容易となる。このことは国内の青少年環境教育に必要な夏休み期間中の環境教育植栽が可能となり、国外では岩石地、熱帯泥炭地、雨の降る砂漠と称される熱帯石炭露天掘り採掘跡地に産業価値の高い現地在来有用樹種植栽を可能にした。本研究品は高度のリサイクル品で、資源の循環を可能にするエコ製品である。

適用製品

周年植栽を可能にし植栽後の根系伸長を阻害しない植物成育用成型体およびそのポット苗

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