間質性肺炎のバイオマーカーとしての新規自己抗体の同定(11742)

技術分野
創薬 / 医療・福祉
所属
医学部 医学科
氏名
権 寧博

目的

間質性肺炎(interstitial pneumonia)は、肺胞間の隔壁である肺の間質組織における炎症性疾患の総称である。間質性肺炎の進行に伴い、間質組織の線維化が生じ、患者の呼吸困難の原因となる。間質性肺炎は、膠原病よるもの、薬剤誘起性、職業若しくは環境によるものなどの原因が明らかな一群と、原因不明の一群とに大別される。原因不明のものは、特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias、IIPs)と呼ばれ、全部で7つの疾患に分類される(表1)。
中でも、特発性肺線維症は予後不良であり、我が国では難治性疾患として特定疾患に指定されている。本疾患を確定診断を行するためには、臨床所見、画像所見、肺の機能評価、外科的肺生検による病理組織学的所見等に基づく総合判断を行う必要となるため、より簡便で、かつ、高い陽性率及び特異性をもって特発性間質性肺炎、特に特発性肺線維症の診断方法の開発が強く求められている。

技術概要

間質性肺炎(interstitial pneumonia)は、肺胞間の隔壁である肺の間質組織における炎症性疾患の総称である。間質性肺炎の進行に伴い、間質組織の線維化が生じ、患者の呼吸困難の原因となる。間質性肺炎は、膠原病よるもの、薬剤誘起性、職業若しくは環境によるものなどの原因が明らかな一群と、原因不明の一群とに大別される。原因不明のものは、特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias、IIPs)と呼ばれ、全部で7つの疾患に分類される(表1)。
中でも、特発性肺線維症は予後不良であり、我が国では難治性疾患として特定疾患に指定されている。本疾患を確定診断を行するためには、臨床所見、画像所見、肺の機能評価、外科的肺生検による病理組織学的所見等に基づく総合判断を行う必要となるため、より簡便で、かつ、高い陽性率及び特異性をもって特発性間質性肺炎、特に特発性肺線維症の診断方法の開発が強く求められている。

用途

特発性間質性肺炎(IPF)の検出方法、特発性間質性肺炎の検出用いるためのマーカー、及び特発性間質性肺炎を検出するためのキットを提供する。 本研究により、簡便に、かつ、高い陽性率及び特異性をもって特発性間質性肺炎の診断が可能となると期待される。また、本発明により、特発性間質性肺炎の早期の診断が可能となり、早期の治療開始が可能となり、適切な処置を施すことで、患者のQOLの向上が期待できる。また、本発明で見出した抗体を標的とした特発性間質性肺炎の治療薬の開発も期待される。

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