音源までの距離の測定方法(11216)

技術分野
計測
所属
短期大学部(船橋校舎) 建築・生活デザイン学科
氏名
羽入 敏樹

目的

 周波数に依存せず高い精度で音源までの距離をリアルタイムに計測することが可能な音響情報分離装置及び、用途に応じて、種々の条件で音源からの音響情報を分離することも可能な音響情報分離装置の提供。

技術概要

 騒音は環境基本法で定義されている典型7公害のひとつであるが、我々の生活環境は、種々の騒音に囲まれている状態である。
 社会的に問題となっている、大きな騒音の発生源には、空港、道路、工場、鉄道等があるがこれらの騒音源が近接している場合もしばしば見られる。例えば、高速道路の向こうに空港がある場合には、おのおのの騒音を分離測定する場合には、音源までの距離の把握が必要になる。
そのため、高い精度と経済性を併せ持つ方法が求められている。
2つの音源方向検出マイクシステムを一定の距離を離して配置し、それぞれのシステムで音源方向を検出し、その直線の交点を音源として距離を求める方法を提案する。本方法は複数マイクによる時間差を利用する方法でないため、定常的な継続音についても測定可能である。また、距離情報を用いてのフィルタリングもリアルタイムで可能である。
本方法により、
◎高い精度で音源までの距離の測定
◎特定の範囲内の騒音の抽出
◎騒音源が特定の範囲に存在するか(観測点からの特定の範囲の角度内、また、距離が特定の範囲内)
を高い精度で求めることができる。
 

用途

航空機騒音、高速道路、鉄道等の交通騒音の測定・監視、工場騒音源、工事騒音源の特定・測定・監視

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