太陽電池の太陽追尾装置の駆動ばねとして用いる。これによって太陽電池の発電効率を向上させることができる。特に、本装置では太陽光から得た電気を使用しない。
太陽の向きに太陽電池を向けると、太陽団地の発電量は向上する。現状の追尾装置は、コンピュータ制御であったり、光センサを用いることにより電力の消費を伴っている点に問題があった。本太陽追尾装置では、太陽の熱のみを用いて追尾動作を行う。太陽パネルを回転軸を有する台に固定し、この固定した台の回転を形状記憶合金ばねを用いて行う点が本追尾装置の技術的核心部分である。この形状記憶合金は、らせん状に巻かれたコイルばねの中心に黒体を具備し、太陽光を吸収したこの黒体からの熱によって形状記憶ばねを収縮させる。したがって、太陽が当たらなくなると、この黒体は冷えて、柔らかくなる。この両者のつり合いによって太陽方向に太陽電池パネルを向けることができるようにしたものである。
太陽追尾装置、形状記憶ばねを用いた製品
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