高比強度を有する純チタン構造材料(11340)

技術分野
製造技術 / 材料
所属
生産工学部 機械工学科
氏名
久保田 正広

目的

純チタンの強度を合金元素を添加しないで向上させる。

技術概要

本研究では、純チタンの強度をチタン合金と同等レベルまで引き上げるために新しいプロセスを導入し、材料を作製した。すなわち、純チタン粉末に高価なセラミックッス粒子を直接添加して機械的に混合するのではなく、純チタンに安価なステアリン酸を助剤として添加し、機械的に混合した。その混合した粉末を放電プラズマ焼結法により比較的低温および短時間で固化成形した。この加工の際の加熱によって純チタンとステアリン酸が反応し、反応生成物であるセラミックッス粒子を含む新たなチタン構造材料を開発した。この材料は室温でチタン合金をはるかに越える硬さを有する。純チタン構造材料の製造方法として、純チタン粉末とステアリン酸を混合する方法、その後、粉末を密度100%で固化成形する方法を確立した。

適用製品

高比強度の構造部材、機能性材料、輸送機器等の部品(環境エネルギー対策用)

X Facebook リンク

同じカテゴリーのお知らせ