血中PLPを迅速に簡便に測定できる系を提供する。
PLPはビタミンB6(VB6)の主成分であり、生体内で様々な代謝を触媒する酵素の補酵素である。このため食品分析だけでなく様々な代謝研究においても測定されている。臨床的にはPLPの血中濃度が低くなると脂漏性皮膚炎や小球性貧血を引き起こすため、高カロリー輸液等の輸液管理下の患者において血清濃度の管理は重要であり測定意義が認められる。また妊娠や発熱などで血中濃度が低下する他、薬剤投与や腫瘍によって血中濃度が低下することも知られている。ビタミンB6の主成分であるPLPを迅速に簡便に測定する方法である。PLP酵素であるD-アミノ酸トランスフェラーゼが紫外線照射によりアポ酵素となり完全に活性を失うこと及び、このアポ酵素にPLPを添加すると迅速にホロ酵素となり活性を示すことを発見した。このアポ酵素に血清を添加し、酵素活性を測定するだけで血清中のPLP濃度を迅速に測定できる。
自動分析機を用いた血中PLPの測定
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