HDGP法を応用した簡易的遺伝子診断法(11777)

技術分野
アグリ・バイオ
所属
生物資源科学部 動物学科
氏名
畠山 吉則

目的

統一した手法で全ての病原微生物を検出できる診断手法(HDGP法)を提供する。

技術概要

これまで病原微生物の検出・同定は、診断対象となる生物が、どのような病原微生物に感染しているのかを推定し、検出する手法で行われてきた。そのため最初の予想を誤れば、実際に感染している病原微生物を特定できず、診断を繰り返す必要があった。
提案するHDGP(Hyper detection of infectious disease based on Genome Profiling)はランダムPCR(ポリメラーゼ連鎖反応法)とTGGE(温度勾配ゲル電気泳動)の二つの技術により構成されている。 ランダムPCRはゲノム構成に従って増幅される断片が変わるため、健全な生物と羅病した生物とでは異なる増幅産物を形成する。この差異はTGGEによって、より鮮明に認識することが可能である。HDGP法により病原体の種類によってパターンが異なり、どのような病原であっても問題なく検出可能となる。また、遺伝情報不明のサンプルであっても解析可能であるため、未知病原や外来種であっても問題なく検出できる。

用途

●感染症診断●微生物利用生産物の品質管理
●動植物の品種管理
●違法交配種の追跡調査●外来生物・交雑種の同定

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