トバモライト(Ca5Si6O16(OH)2・4H2O)はケイ酸カルシウム水和物の一種であり、軽量気泡コンクリート(ALC)やケイ酸カルシウム板などの建築材料の原料である。
製造プロセスにおいて添加剤を加えることでトバモライトを低温・短時間で製造することができることを見出した。製造プロセスにおけるエネルギー削減・CO2削減の実現につながるとともに、得られたトバモライトは、長時間にわたって変質(外観・強度)しにくいというメリットがある。
硫酸塩*を添加するだけ
(*:Li2SO4、Na2SO4、MgSO4、ZnSO4、(NH4)2SO4
➡焼成温度の低減、処理時間の短縮
➡炭酸化しにくい=外観劣化や強度低下が起こりにくい
低温度でトバモライトの合成を低温度・短時間で行いたい
炭酸化が起こりにくいトバモライトを製造したい
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