生体外創傷治癒試験(Invitrowoundhealingassay)は,創傷治癒に有用な物質のスクリーニングおよび細胞移動の評価等を目的として行われる試験である。その試験のためにフラスコやシャーレに培養した細胞に一定幅の創傷を作製する。
従来は創傷治癒試験の際,フラスコやシャーレに培養した細胞にピペット用チップの先端等で引っ掻き傷(scratchwound)をつけ,創傷部分を作製するのが主であった。また現在,創傷治癒アッセイプレートが発売されているが,このプレートは創傷作製部分をインサートで予め塞いでおき,それ以外の領域に細胞を播種し,必要密度まで細胞が増えてからインサートを取り除き,均一な創傷とするものである。しかし,このキットでは細胞層に傷を付ける訳ではないので創傷とは言い難い。本研究は,シャーレ内に培養されている細胞を一定幅で直接掻き取ることができ,容易に均一な創傷を作製できるものである。
創傷治癒試験用用具(Scratchwound作製用具)
同じカテゴリーのお知らせ
新種微生物の発見とその臨床応用~核酸検査と質量分析への活用~(12579)
日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部に提出された臨床検体から新規微生物を発見しました。特許出願しており,核酸配列解析や質量分析によって診療に役立てることが出来ます。 詳細を見る
IL-4/IL-13 シグナルの血中 miRNA バイオマーカーによる診断およびモニタリング方法(12576)
難治性喘息患者に対し、生物学的製剤の有効性が期待されています。デュピルマブを対象に、有効性に関連するバイオマーカーとして、循環血中マイクロRNA (miRNA) の探索を行いました。 詳細を見る
スポーツ頭部外傷の障害の進行や脳機能の観察(研究紹介)
スポーツ頭部外傷がおこった際の脳内物質の変化や具体的評価指標、脳機能の観察(モニタリング)の必要性とそのためのバイオマーカーや賦活のための創薬・サプリメントの開発の重要性について概説しています。 詳細を見る