口腔の不衛生に伴う口腔細菌の誤嚥は、肺炎や世界の死因第3位となった慢性閉塞性肺疾患のみならず、COVID-19に対しても悪影響を及ぼしていることが示唆されています。実際、患者さんの痰や肺から口腔細菌が検出されることや、歯周病患者においてはCOVID-19の死亡・重症化率が高いことが報告されています。口腔が新型コロナウイルスの製造工場となっていることも分かってきました。一方で、口腔ケアが肺炎などの呼吸器疾患の予防に有効であることも知られています。
口腔ケアや歯周病治療が、なぜ呼吸器疾患の予防に有効なのか?を調べる研究を行っています。その中で、歯周病や呼吸器疾患の発症に関わりうる口腔の細菌やウイルスの増殖を抑える新たな物質の探求や、唾液を用いた検査法の開発に取り組んでいます。最近では、唾液中の新型コロナウイルスを定量した論文を発表しました。
同じカテゴリーのお知らせ
新種微生物の発見とその臨床応用~核酸検査と質量分析への活用~(12579)
日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部に提出された臨床検体から新規微生物を発見しました。特許出願しており,核酸配列解析や質量分析によって診療に役立てることが出来ます。 詳細を見る
IL-4/IL-13 シグナルの血中 miRNA バイオマーカーによる診断およびモニタリング方法(12576)
難治性喘息患者に対し、生物学的製剤の有効性が期待されています。デュピルマブを対象に、有効性に関連するバイオマーカーとして、循環血中マイクロRNA (miRNA) の探索を行いました。 詳細を見る
スポーツ頭部外傷の障害の進行や脳機能の観察(研究紹介)
スポーツ頭部外傷がおこった際の脳内物質の変化や具体的評価指標、脳機能の観察(モニタリング)の必要性とそのためのバイオマーカーや賦活のための創薬・サプリメントの開発の重要性について概説しています。 詳細を見る