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がんの鑑別診断のための分子検査業務支援アプリケーション(12154)
検査項目の選択作業の手間を軽減することができる分子検査支援装置及びプログラムを提供する。
現在、医療機関における診療科は、消化器外科や呼吸器内科など、主に対応する臓器に応じて設置されている。一方で、病理診断科は臓器毎に分かれておらず、個々の病理医は全診療科と全臓器に対応するために、臓器や標的分子横断的に俯瞰する立場にある。しかし、鑑別診断のためのマーカーや分子検査情報は診療科別や臓器別に多数存在し、研究の進展に伴って増加し続けている。
さらに、これらの診断や検査に関わる情報は、診療科や臓器別に整備されているため、非常に分散した状態となっており、病理医は個人の努力でそれぞれの情報にアクセスし、自身の情報を更新していかなければならず、医師に情報格差をもたらしていると考えられる。
医師の情報格差は、適切な病理診断の精度に影響を与え、適切な治療法選択の機会を失ってしまう患者の医療格差が生じる一因となる。
これらの課題解決を目指し、分散するエビデンス情報を一元化して簡便に提示するアプリケーション(アプリ)の開発を試みた。
本アプリは人体の複数の臓器名リストから診断対象の検査標本の臓器名を選択肢することにより、
免疫組織化学染色による診断又は遺伝子解析による診断を含む分子検査の検査項目から診断対象の検査標本に対して実施が推奨される推奨検査項目を提示するものである。
病理診断業務に沿って構築した本アプリは、診断分野で初めてのエビデンスに基づく情報の一元化システムであり、導入による業務効率や知識の向上は、医師の情報格差の解消への有用性が期待される。
病理診断補助システム
心不全の早期診断による患者負担の軽減-人工知能による胸部レントゲン画像からの心不全のリスク評価と長期予後予測-(研究紹介)
心不全は早期に診断することが望ましいといわれています。このため、カテーテル検査による肺動脈楔入圧の測定が必要となりますが、侵襲的であるため患者に対し負担を強いることにつながります。そのため本研究では非侵襲な検査手法の開発のため、人工知能を活用し、胸部レントゲン画像のみで肺動脈楔入圧を推定する研究を行っています。現状の結果として、少ない誤差で肺動脈楔入圧を推定できることが確認されました。
また、この人工知能により肺動脈楔入圧が高いと推定された患者は、死亡や心不全再入院といったイベントの発生率が高いことが分かりました。この人工知能により、心不全のリスク評価・治療効果の判定・退院後の予後予測を非侵襲に行うことができます。
人工知能の利点は、過去のデータに裏付けられた推定を行えるということと、推定速度がとても速いということです。そのため、いくつか課題も残りますが、このような方法が浸透すれば、従来よりも効果的な医療の提供が期待されます。本研究は、齋藤佑記先生(本学医学部)と共に実施しています。
製品選択を容易にする陳列とは?-カラーバリエーションが豊富な製品は、似た色を近づけて陳列することで効果的に!
インターネット環境の発達により、インターネット上で購買を行う機会が増加しました。それに伴い私たちは多くの製品選択肢から製品を選択するという経験も増えてきています。例えば、ECサイトで自らが欲しいものを検索すると、多種多様な製品が検索結果として現れ、その中から自身にとってふさわしい製品を選ぶことが求められるようになりました。こういった豊富な選択肢から選択をすることに対して、消費者は難しさを感じたり、適切な選択ができていないと感じる傾向にあります。また、マスクやランドセルなどさまざまな製品でカラーバリエーションが豊かになってきています。こういった背景から、特にカラーバリエーションが豊富な製品における製品陳列の在り方を検討しました。
本研究の結果では、カラーバリエーションが豊富な製品を陳列する際は、隣り合う製品の色が近くなるように製品陳列を行うことで、消費者の製品選択満足が高まることが確認できました。
今後も企業の積極的な活動を通じてさまざまな製品が市場に導入されることが考えられます。そういった中で消費者にとって好ましい製品陳列の在り方の模索は、消費者の購買満足を促進させ、より良い購買環境の提案も可能となります。
人気コンテンツの予測結果を考慮した高効率コンテンツ配信システム(12093)
キャッシュ容量の増加を抑えつつ,ヒット率を向上させるコンテンツ配信サービスを提供する。
クライアント間のコミュニティをSNS情報から抽出し,そのコミュニティメンバーの類似性を使い,コミュニティ内で使用されるコンテンツを予測する。キャッシュサーバー群には,予測されたコンテンツの分割ピースを分散配置し,クライアントから,コンテンツのダウンロード要求が来た後の配信時にはパイプライン処理する。
膨大な量のコンテンツを効率的な配信
ブレインチップのためのニューロンモデルの高集積化(11912)
本研究によればコンデンサやインダクタを必要とせずに発振回路を構成でき,回路を小型化することができる。
従来,発振回路にはコンデンサやインダクタを必ず必要とするために,一定サイズ以下に小型化が出来なかった。本研究によればコンデンサやインダクタを必要とせずに発振回路を構成でき,回路を小型化することができる。本研究によれば,負性抵抗回路の実装面積を低減することができる。
電磁波強度分布測定装置(11536)
天空の状態は天空放射輝度を測定することで明らかに出来る。天空放射輝度の測定は従来1個の放射輝度センサーを機械的に水平・垂直に回転させるために時間を要した。その天候が変化するため、正確な天空放射輝度を測定することが難しかった。本装置は半球状の容器に多数のセンサーを配置し、同時に測定できるようにしたため、天候が変化しない内に測定値を得られ、従来よりも迅速・大量・正確な測定が可能になった。
半球状の鉄製容器の表面に145個の放射輝度センサーを埋め込んである。天空の高度6度から180度、方位は0から360度の範囲で放射輝度を測定できる。145個のセンサーの出力はプリアンプを通して、マルチプレクサーに接続されおり、毎2秒毎にデータ蓄積装置に収納される。従来機械走査式の場合、全天を走査するのに2分から4分を要していたが、本装置は50分の1から100分の1の時間で測定できるため、天候の変化しない測定値が得られ、かつ大量に測定値を取得できるようになった。また機械的な駆動部分が無いため、磨耗も無く、故障も少なく、保守も容易である。多数のセンサーを校正するためにセンサー埋め込み部分にナットを設けて、校正用光源を接続しやすいようにしてある。
MEMS技術を用いた高応答・高空間分解能熱線濃度センサー(11442)
二成分気体の拡散混合における気体濃度の測定、特に気体濃度変動が有り高い応答性を必要とする場合に用いることができる。ガスタービンなどの燃焼器の気体燃料インジェクターの気体燃料拡散範囲の測定など。また、MEMS技術による微細化により本濃度計をマイクロチャネル内に挿入し、マイクロチャネル内の気体混合の際の気体濃度測定に用いることができる。
本研究の熱線濃度計は気体の濃度を感知する熱線あるいは熱膜、被測定気体を吸い込む微小ノズル、真空装置、および熱線用のアンプより構成されている。本技術には、熱線濃度計の基本要素である被測定気体の取り入れ口であるノズル、センサー本体である熱線、およびセンサーホルダーをMEMS技術により寸法を縮小すること、濃度の空間的分解能を向上させるセンサー感度を増加すること、およびノズルと気体通路・配線接触部の絶縁膜をポリイミドと酸化シリコンを使用して製作するところに特徴が有る。
ノズルから噴射される気体の濃度測定装置、マイクロチャンネル内の気体の濃度測定装置
キク科植物の生物活性テルペノイド(11425)
ステビア由来のジテルペノイドの新規な化学修飾物及びこれを有効成分とする悪性腫瘍治療薬の提供。
ステビオシドは、ステビア(SteviarebaudianaBertoni:キク科)の葉に豊富に存在するジテルペノイド配糖体であり、甘味料として広く知られており、また抗炎症作用及び発がん抑制作用を有することが知られている。本研究では,ステビオシドの加水分解生成物であるステビオールを化学修飾し,フェニル基又はメチルフェニルビニル基を持つ化合物を合成し、それらの腫瘍細胞傷害活性を検討したところ、これらの化合物が胃癌、肺癌及び乳癌細胞に対する強力な傷害活性を有すること、さらにはアポトーシス誘導作用も有することを見出した。本研究によれば、胃癌、肺癌及び乳癌等の悪性腫瘍に対して有用な悪性腫瘍治療薬が提供できる。
悪性腫瘍治療薬,アポトーシス誘導剤