Aβ1-42凝集形成時に特異的各種モノクローナル抗体のパネル化と病因研究(11660)

技術分野
創薬 / 医療・福祉
所属
生産工学部 応用分子化学科
氏名
吉宗 一晃

目的

アルツハイマー病患者の脳内に見出される老人斑の主要構成成分はアミロイドβタンパク(Aβ)である。Aβの凝集体のうち、大きなサイズの非晶質の凝集体については脳組織内にあることは確認されているが、その検出法及び作用はほとんど解明されていない。従って、本研究の課題は、大きなサイズの非晶質のAβ凝集体のみを特異的に検出するための材料を提供することにある。

技術概要

本研究の抗体は、従来着目されず、その機能も知られていなかった。0.22μm以上の大きなサイズの非晶質のAβ凝集体に特異的であり、単量体のAβ及び繊維状Aβ凝集体に反応しない。従って、本研究の抗体を用いれば、脳内に沈着していることは知られていたが、その機能が解明されていなかった大きなサイズのAβ凝集体を特異的に検出できるので、本研究の抗体は大きなサイズのAβ凝集体の機能解明、アルツハイマー病の進展原因究明、臨床検査薬等として有用である。

適用製品

アルツハイマー病の検査及び研究用試薬

X Facebook リンク

同じカテゴリーのお知らせ