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NestedPCR法を用いた結核性髄膜炎診断法の実用化とその技術移転(10780)
今までのDNA増幅法の1000倍以上の感度を持ち、1コピー近くのDNAを増幅し、しかも何コピー(何個)存在するかを定量する方法を提供する。
PCR法によってDNAを増幅することはいまや広く産業・学問の場で行われているが、感度の面では必ずしも十分ではない。温度サイクルを一般的な30回からさらにサイクル数を追加することである程度増幅は増えるが、反応液のpHや酵素活性の問題などによって増幅曲線は頭打ちとなり、やがてプラトーに達してしまう。そこでNestedPCR法が開発されたが、高感度の反面、定量性がないという欠点があった。一方TaqManPCR法などを用いたrealtimePCR法は定量に優れているがNestedPCR法に匹敵するほどの感度ではない。そこで本研究者はNestedPCR法にTaqManPCR法を組み合わせ、新たな超高感度で、定量性をあわせもつQuantitativenestedrealtimePCR法(QNRT-PCR法)を研究した。一般のPCR法の1000倍以上の感度を持ち、1コピー近くのDNAを増幅しかつ定量することができる。本研究は医療診断法としてあらゆる微量サンプルに適用できるほか産業界での使用が期待できる。
医療診断キット
蛋白を組織に沈着させることができるドメインの同定(10505)
アルカリフォスターゼ蛋白を使用することにより、細胞外基質蛋白が細胞外基質に沈着する機能的部位を同定し、その部位を利用して他の蛋白を細胞外基質に結合沈着させる方法を提供する。
本研究は、特定の細胞外基質蛋白質の全部又は一部にアルカリフォスフォターゼ蛋白質をマーカーとして組み込み、細胞培養で発現させて酵素活性を測定して、対象の細胞外基質蛋白質中の基質沈着部位を容易に同定する方法である。この方法により、各種細胞障害メカニズムの解明が容易に行え、治癒や予防に有用であり、神経細胞外基質に血管増殖因子を発現させて糖尿病性神経障害の治療に、さらに腫瘍細胞外基質に抗ガン剤結合蛋白を発現させるミサイル療法を目的としたDDS化に、人工血管、人工皮膚や骨髄移植時の固定生着効率の上昇化に、さらには、同定された基質沈着部位の立体構造を解析し有機合成して医薬品の開発に、又、植物や家畜等の分野にも応用可能である。
DDS、人工臓器及び組織、抗体体外診断薬、遺伝子組換え農畜産物
Del1由来のペプチドによるDNAプラスミド導入率の亢進及び非ウイルスベクターによる遺伝子治療薬(12367)
より安全且つ簡易に外来遺伝子を細胞に導入可能な、プラスミド導入剤、プラスミド導入用キット、及びプラスミド導入方法を提供することを目的とする。また、前記プラスミド導入剤を適用した医薬組成物を提供する。10個のアミノ酸配列を含むペプチドからなる、プラスミド導入剤。
本研究によれば、より安全且つ簡易に外来遺伝子を細胞に導入可能な、プラスミド導入剤、プラスミド導入用キット、及びプラスミド導入方法を提供することができる。また、前記プラスミド導入剤を適用した医薬組成物を提供することができる。
プラスミド導入剤
科学教育への展開を目指した分子構造AR表示システムの開発(研究紹介)
AR(Augmented Reality)技術は,人が知覚する現実環境にデバイスを通してデジタル情報を追加し,知覚する現実を広げる技術であり,その特性から様々な分野において活用することができ,近年注目が高まっている。
3Dモデルが現れるだけでは興味が持続しないと考えられるので,かるた遊びのような分子構造AR表示システムの開発した。「遊び」の要素を組みあわせることで、利用者の興味を持続させることを狙う。
・化学教育への展開
脱分化脂肪細胞を用いた再生医療実現に向けた取り組み(研究紹介)
再生医療に用いる細胞として,簡便で低侵襲的に調製可能な細胞が望まれている。
我々はブタやヒトの脂肪組織から単離した成熟脂肪細胞を天井培養という方法で体外培養することにより得られる細胞群(脱分化脂肪細胞, Dedifferentiated fat cell: DFAT)が高い増殖能と多分化能を獲得することを明らかにした。
・ウサギの骨欠損部位に人工骨基質上で骨に分化させたDFATを自家移植すると,皮質骨の形成を含む骨組織の再生および骨強度の有意な増加が認められた。
・マウス下肢虚血モデルの虚血部位にDFATを移植すると,血管密度の有意な増加と血流改善が認められた。
・マウス心筋梗塞モデルの虚血心筋にDFATを移植すると,心筋繊維化の抑制と左心機能の改善が認められた。
・骨欠損、骨粗鬆症、歯周病に対する再生医療 ・虚血性疾患に対する血管再生治療
・心筋梗塞に対する細胞治療成熟脂肪細胞 脱分化脂肪細胞
超音波複合振動による穴あけ加工及び接合(11633)
これまで,超音波加工,及び超音波溶接・溶着に用いられる超音波振動は,単一方向の振動であった。単一方向の振動による加工では,加工時間,加工精度が問題となっていた。また,溶接・溶着の際には方向性が生じるため,加工試料の設置方向によって,加工結果が大きく異る問題点があった。これらの問題点を解決することにより,超音波加工,及び超音波溶接・溶着において作用効果の向上を目的としている。
超音波振動源は一般に振動形態によって共振周波数が異なる。そこで振動形態の異なる2つの共振点を持つ超音波振動源に対し,その2つの共振周波数を加算して印加し,単一方向の振動と,これとは異なる単一方向の振動を組み合わせることで面状振動を得ることができる。本研究では,この超音波振動体を用いることにより,異種金属の超音波溶接・溶着においては,単一方向の振動と比較して,短時間で高い強度を得ることができた。また,超音波加工においても,面状振動を用いることにより,加工時間の短縮,加工精度の向上が期待されている。
超音波加工機用振動源,超音波溶接・溶着機用振動源
自己穿孔リベットによるFRPの低コスト・短時間接合(11572)
FRP同士またはFRPと金属とをリベットやボルトナットなどで接合するためには,事前の穴あけ加工が必要である。しかし,穴あけ加工には手間がかかり,またFRPは金属と比較してドリル刃の摩耗が早いなどの問題がある。施工時間の短縮並びに加工コストの低減のため,これらの問題を解決する接合法が求められている。
FRP同士またはFRPと金属とを,事前の穴開け加工無しに瞬時に接合する自己穿孔型のリベットを提案した。その有効性は,穿孔時に最もはく離損傷の生じやすいCFRP積層板を用いて実証した。また,疲労試験を実施して,疲労環境下での有効性についても実証した。
FRP製品全般,自動車,土木建築部材