床版開閉式木橋~人力で床版を開き、雪荷重を軽減~(12596)

技術分野
環境 / 建築・土木
所属
工学部 土木工学科
氏名
及川 大輔

概要

豪雪地帯の木橋において、冬季の過大な雪荷重による損傷や落橋を防止するため開発された「床版開閉式木橋」に関する。通行休止となる冬季に人力で床版を垂直に持ち上げて固定し、雪を桁下へ落とすことで、従来構造と比べて雪荷重を約50%軽減します。

大型重機が入れない山間部や登山道でも施工できるよう、軽量な小断面木材と簡易な開閉機構を採用しています。
屋外暴露試験や数値解析により、高い積雪軽減性能と歩行時の構造的安全性を実証しています。

ポイント

●雪荷重の約50%軽減
 冬季に床版を開いて雪を桁下へ逃がすことで、主桁や構造体にかかる雪荷重を大幅に削減。

●人力での運搬・施工性
 小断面の軽量部材とシンプルな回転機構・ワイヤー固定構造により、重機が入らない現場でも人力施工が可能。

●優れたメンテナンス性
 床版単体の取り外しや部分交換が容易で、落ち葉・雨水の滞留による木材腐朽や管理負担を軽減。

●実証済みの安全性
 秋田県での屋外暴露試験および数値解析を通じ、積雪軽減効果と歩行時の強度・振動使用性を確認

こんな研究や開発ニーズに

●豪雪地帯における木製インフラの長寿命化・防災
積雪による歩道橋や木橋の倒壊・損傷を防ぎ、維持管理コストを削減したいニーズ。

●山間部・自然公園等での施工・維持管理
重機搬入が困難な登山道、森林公園、観光地のウッドデッキ等の整備・補修ニーズ。

●部材の部分交換・省力化技術の開発
腐朽した床版の単体交換など、メンテナンス性を高めた木構造物の開発ニーズ。

●冬季閉鎖エリアの安全管理・応用展開
立ち入り抑制や野生動物の侵入経路遮断など、多目的な運用法の検証・実地導入ニーズ。

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