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ガーリック香気成分による肝障害の予防(10354)
安全で有効ながん細胞増殖抑制剤の提供
本研究は,ねぎ属植物から抽出された化合物を有効成分とするがん細胞増殖抑制剤に関するものである。本研究は,抽出された化合物を高純度にして,大腸がん細胞や白血病のような血液悪性腫瘍細胞で確認した結果,極めて高い増殖抑制効果が認められた。本化合物は医薬品だけでなく,がん予防に有効な機能性食品にも有用である。
医薬品,機能性食品
NIRSを用いた覚醒度評価システム(12214)
近赤外分光法(NIRS)、心拍、顔表情、脳波により覚醒度や疲労度合いを計測する方法が研究が行われているが、多チャンネルのプローブの装着が必要であったり、計測ノイズなどの問題がある。NIRSで少ないチャンネル数で計測する試みもあるが、計測したデータの処理の方法としては、酸素化ヘモグロビン濃度変化を直接評価するものであり、個人によって変動パターンが大きく異なるため、覚醒度をリアルタイムに評価することが困難であった。
NIRSの原信号に含まれる心拍呼吸などの生体の揺らぎ成分を除去した後、酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)を横軸、oxy-Hbの微分値を縦軸とした位相平面上に1分毎のそれぞれの値の平均値をプロットし、試験開始後一定時間を基準データ群として、1分毎のマハラノビス距離を逐次算出し、試験時の特徴変化を連続的に定量評価した。
繊維強化複合材料の製造装置及び繊維強化複合材料の製造方法(12131)
熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化複合材料の中間基材を提供する。表面が美麗かつ母材樹脂の質も維持した繊維強化熱可塑性樹脂複合材料を生産性高く成形可能になる。
連続繊維に重合性ラクタム混合液を供給し,直ちに一対の保護シートで挟まれた状態で加熱重合させながら連続引抜成形することを特徴とする。保護シートで挟むことにより,重合阻害につながる空気中の水分と接触を防止しながら必要十分な樹脂による含浸が可能である.また,金型との摩擦を低減できるため小さな牽引力での高速連続引抜成形が可能かつ表面を美麗にすることができる。
高速な繊維強化複合材料の製造
超音波キャビテーション合成によるドロマイトの合成とその応用(11923)
本研究は,天然鉱物であるドロマイトについて,超音波の利用により簡便かつ安価に高純度のドロマイト生産を可能にする事を特色とする。
本研究によれば,特殊な設備,装置等を用いることなく,また,高温,高圧等の条件を整えることなく,短時間で簡便にドロマイトを製造することができる。また,本研究の方法により得られたドロマイトはCa,Mg,CO3以外の不純物をほぼ含まず,理想化学組成であるCaMg(CO3)2に近しい,例えばCa/Mgモル比が1~1.1程度の良好な組成を有するものとなる。このようにして得られるドロマイトは,天然ドロマイトに比して緻密な複塩構造を有するものとなり,物理安定性や化学安定性に優れる。そのため,得られたドロマイトは各種分野において応用が可能となる。
ドロマイトの合成
タッチパネル向けの円形盤型文字入力インターフェイス(11815)
携帯電話やタブレット端末において、従来の文字入力では、ローマ字やフリック入力が使われており、入力操作に時間がかかったり、操作が煩雑であるという問題があった。本研究の目的は、簡単な操作で、しかも文字入力に必要なタッチパネル上の面積も削減することにある。
本研究では、ひらがなの入力は行と段を指定する方法で可能となる。このインターフェイスでは、行は円の中心からタッチ点を結んだ線の角度によって10段階に決定され、段は円の中心からの距離で決定される。したがって、この操作は指一本で可能であり、また、省スペースの設計が可能である。さらに、ひらがなの50音以外にも、たとえば、絵文字の入力などのインターフェイスとして拡張も可能である。
携帯電話、タブレット端末
D-アミノ酸アミノ基転移酵素を用いた血中PLP濃度の迅速測定法(11809)
血中PLPを迅速に簡便に測定できる系を提供する。
PLPはビタミンB6(VB6)の主成分であり、生体内で様々な代謝を触媒する酵素の補酵素である。このため食品分析だけでなく様々な代謝研究においても測定されている。臨床的にはPLPの血中濃度が低くなると脂漏性皮膚炎や小球性貧血を引き起こすため、高カロリー輸液等の輸液管理下の患者において血清濃度の管理は重要であり測定意義が認められる。また妊娠や発熱などで血中濃度が低下する他、薬剤投与や腫瘍によって血中濃度が低下することも知られている。ビタミンB6の主成分であるPLPを迅速に簡便に測定する方法である。PLP酵素であるD-アミノ酸トランスフェラーゼが紫外線照射によりアポ酵素となり完全に活性を失うこと及び、このアポ酵素にPLPを添加すると迅速にホロ酵素となり活性を示すことを発見した。このアポ酵素に血清を添加し、酵素活性を測定するだけで血清中のPLP濃度を迅速に測定できる。
自動分析機を用いた血中PLPの測定
高効率太陽電池の作製(11770)
太陽電池の太陽追尾装置の駆動ばねとして用いる。これによって太陽電池の発電効率を向上させることができる。特に、本装置では太陽光から得た電気を使用しない。
太陽の向きに太陽電池を向けると、太陽団地の発電量は向上する。現状の追尾装置は、コンピュータ制御であったり、光センサを用いることにより電力の消費を伴っている点に問題があった。本太陽追尾装置では、太陽の熱のみを用いて追尾動作を行う。太陽パネルを回転軸を有する台に固定し、この固定した台の回転を形状記憶合金ばねを用いて行う点が本追尾装置の技術的核心部分である。この形状記憶合金は、らせん状に巻かれたコイルばねの中心に黒体を具備し、太陽光を吸収したこの黒体からの熱によって形状記憶ばねを収縮させる。したがって、太陽が当たらなくなると、この黒体は冷えて、柔らかくなる。この両者のつり合いによって太陽方向に太陽電池パネルを向けることができるようにしたものである。
太陽追尾装置、形状記憶ばねを用いた製品
直接電子移動型酵素電極を用いた免疫学的測定法(11749)
ヘム酵素を標識タンパク質とした抗原抗体反応を検出する酵素電極を開発し、ELISA法の様に頻繁な洗浄が不要であり高感度で広い濃度範囲で測定できる装置を提供する。。ヒドロゲナーゼ(水素イオンから水素分子への可逆的な酸化還元反応を触媒する酵素)をプローブとしてメディエーターを用いること無く電極を用いて抗原抗体反応を特異的に高感度に広い濃度範囲で測定することを目的とする。
シトクロムb2と呼ばれるヘムを持つ乳酸脱水素酵素を用いた検出器の開発を行っている。通常この系ではメディエーターと呼ばれる酸化還元物質を電子移動媒体とするが、シトクロムb2が電極表面近傍に存在した場合、メディエーター非存在下でも電流が流れ反応を測定できることを見出した。電極と酵素が直接電子授受する反応系としてヘム酵素であるシトクロムP450を用いた血中の薬品濃度の高感度測定系が既に知られている。これらのことからヘム酵素を標識タンパク質とした電極を用いた高感度な抗原抗体反応の測定系を開発した。本研究の酵素電極は、光学的な測定と比較して発色試薬等が不要であるだけでなく、1秒間に100回代謝回転するヘム酵素を用いた場合、1mAを測定できる機械は理論上100pmolまで測定できる(1秒間に約10μmolの電子が流れると1A)という利点がある。研究者らは,抗原または抗体にヒドロゲナーゼを結合させ,電圧を印加することによってヒドロゲナーゼにより水素が発生することに基づく電流を直接測定することで,抗原抗体反応を電気化学的に測定する方法を見出した。本研究によると,ヒドロゲナーゼによる水素の発生反応を電極で直接電流として測定するため,高感度・定量的かつ低濃度から高濃度まで一つの装置で測定することができる。さらにこの方法を用いることで抗原抗体反応だけでなくヒドロゲナーゼをプローブとして特定のタンパク質などを特異的に高感度に定量することも可能である。
抗原抗体反応を利用したバイオセンサー、抗原抗体反応を検出する装置