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生体・環境調和型オイルゲルの開発(11311)
オイルをゲル化して固化する方法としては、低分子ゲル化剤、高分子ゲル化剤による方法、例としては少ないが、逆紐状ミセルによるゲル化がある。しかし、生体や環境に対する高い安全性、好ましい使用感、及び良好なゲル化能を兼ね備えたゲル化剤は従来無かった。本研究は、従来の問題点を解決した、逆紐状ミセルを形成するゲル化剤及びオイルゲルを提供することを目的とする。
逆紐状ミセルは、界面活性剤の形成する自己集合体の一種であり、高粘弾性のゲルを形成し、内部には親水的な環境を有しており、水溶性の成分・薬物や酵素等を内包することができる点でその他のゲル化法より優れている。しかし、これまでの逆紐状ミセルには加水分解の問題や、皮膚・粘膜等への強い刺激性のある物質を用いなければならない等の問題があった。本研究はレシチン/ショ糖脂肪酸エステル/各種オイルの3成分混合系を用いて、逆紐状ミセルから成るオイルゲル化剤および増粘ゲル状組成物を提供するものである。本研究で使用するショ糖脂肪酸エステルは、脂肪酸の種類と結合数を変えることにより非常に幅広い親水親油バランスのタイプを得ることができ、かつ、無味無臭で食品用の乳化剤として用いられ、また、皮膚や粘膜に対しての刺激性が無い。さらに、レシチンに次いでもっとも生分解性に優れるため、環境に対しても負荷が少ない。
三軸圧縮試験機、地すべり変位計(斜面)、遮水
体内リズムを利用した脂質代謝改善サプリメントの開発(10661)
脂肪細胞分化過程における体内時計を調節するBMAL1の役割を明らかにして、BMAL1を制御することにより、生活習慣病を予防・治療可能な薬剤を提供する。
体内時計の調節をつかさどる転写因子であるBMAL1の発現量は、脂肪細胞分化とともに増加すること、BMAL1が脂質代謝関連転写因子群の発現の誘導を制御することにより脂肪細胞分化の制御ならびに脂肪細胞機能維持に関与している。本研究により、薬剤の投与時間帯を選択することにより、肥満などの生活習慣病の予防や治療の最適化が可能になる。
活動リズム測定キット、生活習慣病マーカー診断薬、生活習慣病の薬物治療
プルプロガリンの製造方法およびプルプロガリンの精製方法(12348)
収率が高いプルプロガリンの製造方法およびプルプロガリンの精製方法を提供する。
所定の条件で、ピロガロールを電気化学的に酸化し、プルプロガリンを製造する。
米タンパク質による糖尿病予防(11528)
水溶性が高く、抽出が容易な米アルブミンを用い、テンプン、ショ糖、ブドウ糖など、いずれの糖を摂取した場合でも、血糖値の上昇を抑制する高機能素材を提供する。
従来の血糖値上昇抑制剤である小麦アルブミンは、アミラーゼを阻害することにより血糖値の上昇を抑制するため、ショ糖やブドウ糖など甘味を持つ食品を摂取した場合の血糖値上昇を抑制することができない。一方、本研究の米アルブミンは、あらゆる糖類(デンプンのような多糖やショ糖のような二糖、これらの分解物であるブドウ糖のような単糖)を摂取した場合でも、血糖値の上昇を抑制する。従って、ご飯、パン、麺類などのデンプンが主成分の食品を摂取した場合でも、ケーキ、クッキー、ジュースなど、甘味のあるh食品を摂取した場合でも、血糖値の上昇が抑制できる。米アルブミンは、水溶性が高く、米中の含量も比較的高いため、抽出が容易である。また、無味・無臭であるため、様々な食品に利用しやすい。さらに、米の磨ぎ汁、酒製造時の米表面の削り粉などにも高濃度に含まれるため、米加工時に生成する廃棄物の有効利用も可能である。
食品(飲料、製菓、煎餅、麺類、ご飯、パン、調味料等)、医薬品(錠剤、カプセル等)
腸内細菌や機能性食品分子によって修飾される腸管免疫系応答について(10482)
ヒトを含む動物における、ストレスの結果として生じる免疫能、とりわけ腸管免疫系の機能低下を改善する作用を有するビフィズス菌製剤を提供する。
Bifidobacterium菌の菌体成分を経口摂取すると、ストレスにより誘発される腸管免疫の機能低下を改善し得ることを見出した。ヒトを含む動物における、ストレス(身体的な過度の運動、精神的な極度の疲労、疾患状態)の結果として生じる免疫能、とりわけ腸管免疫系の機能低下を改善する作用を有するビフィズス菌製剤が提供できる。
ストレスの結果として生じる腸管免疫系の機能低下を改善するのに有用なビフィズス菌製剤
『騒音と振動を和らげる』住宅環境の改善を目指して(12261)
簡易に階下等に伝わる床衝撃音の低減を可能とする。床板部と、床板部の下方に配置される支持板と、床板部を支持板に対して離間状態で支持することで床板部と支持板との間に音波伝達空間を形成する側板と、支持板に載置されると共に音波伝達空間を伝達する音波を遮断する遮音材と、支持板を下方から支持すると共に弾性体からなる防振脚とを備える。
本研究によれば、床板部、支持板、床板支持壁及び遮音材が弾性脚によって支持された構造を有する。つまり、本研究においては、床板部、支持板、床板支持壁及び遮音材の質量を弾性体で支持する構造となっている。このため、上記質量や弾性体のバネ定数を容易に調節することができ、これらの調整によって遮音床の共振周波数を容易に調節することができる。したがって、本研究によれば、遮音床の共振周波数を重量床衝撃音の周波数から離すことができ、階下等における重量床衝撃音を低減することが可能となる。
定在音場を用いた火炎制御法(11584)
燃料を含む混合気を燃焼する際に,通常使われている,旋回羽根(スワーラ)や保炎器は,流れを乱したり,火炎の熱を直接受けることから,燃焼装置での圧力損失低減や耐熱性の面で不利となっている。これらの欠点を取り除き,流れに非接触で,火炎を安定化し,高速気流中で保炎させることを目的とする。
燃焼装置の保炎位置において,定在音場を形成し,その圧力振動の節(=速度変動の腹)に火炎が位置するように音響振動を制御する。この音響振動場と燃焼による発熱との干渉現象により,逆流を伴う二次流れが生じ,気流中に低流速領域を生じさせる。これと,振動による火炎の皺形成の結果生じる燃焼速度の増加との相乗効果によって,火炎が気流に流されずに,その場にとどまり,安定的に保炎することが達成される。これまでに混合気ノズルから約50m/sまでの噴出速度で噴出した際の保炎に成功している。
工業炉,バーナ,ガスタービンエンジン
局所円偏光による磁気記録(11509)
磁気ディスクメモリの記録速度限界と記録密度限界を超える技術を提供する。フェムト秒レーザ円偏光を磁性体に照射することで、外部磁場なしで高速に磁区を記録できる。このとき、本研究のナノメートルサイズの金属アパチャーと記録粒子との相互作用を利用して局所的に円偏光を発生することができ、現行技術を超える高速度と高密度の記録を実現する手法を提供する。
超短光パルス円偏光を磁性体に照射することで、磁化反転を励起することができ、高速磁気記録の手法として注目されている。しかし、光を使うために、波長のオーダーまでしか光を集光できない。このため、この円偏光をナノメートルのオーダーで、局所的に記録ディスク上に生成することで、高密度の記録も同時に実現できる。本研究では、局所表面プラズモンを利用した微小開口を有する金属膜を記録材料の表面に配置することで、局所的に円偏光を生成でき、上記の高速記録に加えて、微小領域への記録も同時に実現できる手法を提供する。
磁気ディスク(HDD)、メモリディスク、高速光スイッチ