研究の検索結果:195件
認知症の克服を目指して〜新しい実験技術が認知症解明への突破口を開く!〜(12496)
“灌流固定” とは、動物実験における組織解析に欠かせない技術。心臓よりホルマリンなどの組織固定液を注入、血管を通じて全身に行き渡らせるもので、実はこの成否が研究データに大きく影響します。
・誰でも正確な病理解析が出来るようにしたい!
➡ 灌流用注射針の開発 (特許第6771229号)
・発症原因として疑われるリン酸化タウが組織学的に検出できない!
➡ リン酸化タンパク質の組織学的検出方法の開発 (特許第7315950号)
・細胞内でのタウの局所集積が発症の鍵と思われるが、生体分子の局所的な絶対量が求められない!
➡ 組織学的絶対定量法(iPaq 法)の発明 (特願2022-127075)
・生命科学及び疾患の基礎研究に向けた開発
・神経変性疾患の解明とその治療薬開発
CO2削減に大きく貢献する酸化カルシウムの製造(12442)
酸化カルシウムは製鉄プロセス、化学薬品、肥料、建材等の製造原料として利用されている。
炭酸カルシウムを含有する材料を、添加剤の共存下かつ減圧下で加熱処理することによって従来よりも
低温・短時間で酸化カルシウムを製造する方法を提供する。得られる酸化カルシウムは粒子径が大きく、比表面積が大きい。エネルギー・CO2削減にもつながる。
石灰石+添加剤*を減圧下で焼成するだけ(*:Fe、 FeO、Fe2O3 等)
➡焼成温度の低減、処理時間の短縮
➡比表面積の大きい酸化カルシウム
➡回収される二酸化炭素は高濃度
利活用しやすい
➡焼成前の石灰石の細粉砕処理不要
製鉄
*スラグの効率的な除去。
*焼結鉱の製造プロセスの効率化。
セメント
セメントも粉体同士の反応。製鉄同様有用性あり。
その他
製紙、塗料などの充填剤。ノビや滑らかさの向上。
仮想パーソナルデータや臨床データを生成するAI(12457)
新薬の臨床試験をはじめとする医薬品開発において、条件に合致する患者が集まらず、予定症例数を満足するのに苦渋する課題がある。
医薬品開発の効率化のために、臨床試験シミュレーションでは仮想被験者を生成する
取り組みがなされているが、条件に合致する様な、所望の性質を持つ患者を生成する
試みはなされていない。
我々は、本物のデータを学習することで、本物と同様の特性を持った、実在しない仮想のデータを生成するAI技術を提供する。
従来の技術・問題点
・観測されていない被験者、存在しない
データを生成することはできない
・現実離れした属性を持つ被験者データ
を生成し得る可能性
・生成する合成データの性質を制御する
ことが難しいという課題
新しい技術・解決法
・本物と同様の性質を保持した、
実在しない仮想データを生成可能
・参照となる少量データと似た性質を
持つ、実在しない仮想データを生成可能
・経時的な薬物血中濃度の推移が予測可能
・パーソナルデータにおける匿名化処理の代替やデータ共有を実現させたい
・機械学習、深層学習における学習データを増強したい
・医薬品開発にAIを応用したい
中空球状シームレスカプセルの作成~まずはナタデココから~(12258)
バクテリアセルロース(BC)ゲルの中空で球状のカプセルの作成に成功。
新しいドラッグデリバリーシステムや分子ふるい等,幅広い分野で応用できる新素材を提供します。
・BCゲルは幅広い用途で応用される素材
・BCゲルの形状は培養容器に依存していた
➡ 培養液と疎水性溶液との界面を利用し形状を制御
・尿毒症,電解質異常症,高コレステロール血症,糖尿病等に用いる経口吸着剤
・分子ふるい能を持つ酵素触媒
・中空バクテリアセルロース内での細胞培養
・嚥下困難な高齢者向け介護職素材
知的行動創発ロボットで社会問題を解決!協働するロボットを実社会へ(研究紹介)
ロボットはあらかじめプログラムにより動作が決められており,災害現場のような複雑で未知の状況に
対応することが苦手です。しかし人間は”被災者を助けたい”という目標に向かって必要な動作は自分で
考え行動します。このような行動を自ら発することを「創発」と呼び,その行動が知的なふるまいであ
ることを目指し,「知的」な「創発」能力を有したロボットの研究を行っています。
・ロボットの知的自律化,移動マニピュレーションの具体化
✓運動モデル+力(ちから)情報に基づいたロボット制御
✓学習(AI・ディープラーニング)・認識
✓環境認識に基づいたロボットの動作計画
・実際の現場で使える各種ロボットの社会実装化
✓自治体と包括連携協定を結び,共同研究を実施
✓日本大学内で医工連携プロジェクト・環境調査プロジェクトを推進
ミツバチを救うチョーク病の特効薬(12551)
チョーク病(届出伝染病)は、セイヨウミツバチの幼虫がかかる病気で、採算性が落ちる真菌感染症です.チョーク病の対策に本研究が役立つ可能性があります.
・チョーク病の治療・予防のために承認されている動物用医薬品がない.
・採蜜期に使用可能な消毒法も限定される.
➡ 原因菌を特異的に阻害する化合物の新規発見
・特定した活性物質の効果や作用について、共同で研究に取り組んでいただける企業様に期待しています.
アミドとペプチドの新しい合成法を提案グリーンケミストリーに貢献(12543)
高い触媒活性と基質選択性を特長とするアミド及びペプチド結合形成反応における新しい触媒を開発しました。効率性と環境調和性を兼ね揃えた新しい合成プロセスを提案します。
・ボロン酸二量体構造を有する高活性な触媒を開発
・従来の触媒反応で必須だった禁水条件(脱水剤)が不要に
・高い触媒活性 (触媒サイクル7,500回転*を記録)
※ Diboronic Acid Anhydride (DBAA)の触媒サイクル,文献史上最高を記録
・脱水縮合アミド化反応の新しい触媒,合成プロセスを提案
➡ アミド化反応の製造コストと資源利用効率の改善に
➡ アミド構造を有する医農薬品,化粧品,香料の製造・開発に
劣化しにくいトバモライトの低温・短時間合成方法(12250)
トバモライト(Ca5Si6O16(OH)2・4H2O)はケイ酸カルシウム水和物の一種であり、軽量気泡コンクリート(ALC)やケイ酸カルシウム板などの建築材料の原料である。
製造プロセスにおいて添加剤を加えることでトバモライトを低温・短時間で製造することができることを見出した。製造プロセスにおけるエネルギー削減・CO2削減の実現につながるとともに、得られたトバモライトは、長時間にわたって変質(外観・強度)しにくいというメリットがある。
硫酸塩*を添加するだけ
(*:Li2SO4、Na2SO4、MgSO4、ZnSO4、(NH4)2SO4
➡焼成温度の低減、処理時間の短縮
➡炭酸化しにくい=外観劣化や強度低下が起こりにくい
低温度でトバモライトの合成を低温度・短時間で行いたい
炭酸化が起こりにくいトバモライトを製造したい