検索結果SEARCH

の検索結果:315

磁性を有する高比強度アルミニウムおよびマグネシウム機能性材料(11371)

目的

磁性を有する加工性および比強度の高いアルミニウムを製造する。

技術概要

本研究において安価な純アルミニウムの強度を向上させるのと同時に磁性を付与させた新しい機能性を有するアルミニウム構造材料の作製に成功した。すなわち、純アルミニウム粉末と軟磁性体であるフェライト粉末を機械的に混合した。その混合した粉末を放電プラズマ焼結法でバルク材とした。混合する時間を長くすると粉末の硬さが向上した。磁性を有するアルミニウム複合材料を作製するために、添加したフェライト粉末を放電プラズマ焼結中に分解させない焼結温度、焼結時間を見出した。

適用製品

高比強度高磁気特性構造部材、機能性材料、輸送・電子機器等環境対策用部品

二酸化炭素回収・固定化へのエマルジョン媒体の利用(11361)

目的

安定なシリコンオイル中に水を分散させた水中油滴形エマルジョンにおいて、氷状物質であるハイドレートを作成することにより、安定した輸送性のよいハイドレートスラリを効率よく生成する手法を提供する。

技術概要

ハイドレートは水分子が籠状状態に結合してゲスト分子を捕捉した構造を有し、メタンハイドレート、二酸化炭素ハイドレートに見受けられるように、水状物質として保持することで圧力条件、温度条件が著しく緩和されるが、多くの製法で得られるハイドレートは氷状塊であり、輸送性に難点を有する。本研究は、安定なベース油中に水を分散させたエマルジョン中でハイドレートを生成させることにより、安定なハイドレートがスラリ状で生成されるとともに、ある条件下ではハイドレート氷の合体結合が小さく、輸送性の高い安定なハイドレートスラリの生成が可能であることを示した。

適用製品

二酸化炭素回収装置、二酸化炭素貯留装置、メタンハイドレート生成装置

液滴マイクロ抽出システム(11344&11346)

目的

(1)試料水溶液内に連続的にマイクロ液滴を自然落下させるだけで水溶液中の目的成分の抽出・濃縮を実現できるシステムを開発した。
(2)試料溶液を水平回転させて中心部が下降する渦流を発生させ、その渦流中心部に微少量の抽出溶媒を存在させることにより、効率的に抽出と濃縮が同時に達成できるマイクロ抽出システムを開発した。

技術概要

(1)システムは液滴形成部,抽出管および液滴採取部から構成される。微細針から一定流量で抽出溶媒を吐出することで1μL以下のマイクロ液滴を連続的に形成し,試料水溶液を充填した細管内を自然落下させることだけで抽出を達成する。一例としてヘキサフルオロイソプロパノール液滴を用い,塩化ナトリウム水溶液中の水溶性色素(エリスロシンあるいはポンソーSX)を抽出したとき,1滴あたり8あるいは10倍の濃縮率で抽出できることを確認した。
(2)抽出システムは円柱状の試料溶液容器、円錐台状の磁気回転セルおよびマグネティックスターラーで構成される。磁気回転セルは上面中心に円柱状の抽出溶媒用容器、底面に攪拌子を内蔵し、側面周囲に攪拌羽根を有する。磁気回転セルが回転すると、試料溶液内壁に沿って上昇渦流、中心部で下降渦流が生じる。その結果、試料溶液は抽出容器内に連続的に流れ込み、抽出溶媒と効率よく接触する。さらに抽出容器底面を丸底とすることで、容器自体の回転により抽出溶媒が壁面に沿って液膜を形成し、試料溶液との接触面積が大きくなることにより高い抽出効率を実現する。一例として抽出溶媒にヘキサフルオロイソプロパノール20µLを用い、塩化ナトリウム水溶液15mL中の水溶性色素(スルホローダミンB)を665倍の濃縮率で抽出できることを確認した。

高比強度を有する純チタン構造材料(11340)

目的

純チタンの強度を合金元素を添加しないで向上させる。

技術概要

本研究では、純チタンの強度をチタン合金と同等レベルまで引き上げるために新しいプロセスを導入し、材料を作製した。すなわち、純チタン粉末に高価なセラミックッス粒子を直接添加して機械的に混合するのではなく、純チタンに安価なステアリン酸を助剤として添加し、機械的に混合した。その混合した粉末を放電プラズマ焼結法により比較的低温および短時間で固化成形した。この加工の際の加熱によって純チタンとステアリン酸が反応し、反応生成物であるセラミックッス粒子を含む新たなチタン構造材料を開発した。この材料は室温でチタン合金をはるかに越える硬さを有する。純チタン構造材料の製造方法として、純チタン粉末とステアリン酸を混合する方法、その後、粉末を密度100%で固化成形する方法を確立した。

適用製品

高比強度の構造部材、機能性材料、輸送機器等の部品(環境エネルギー対策用)

MgO担持した木炭を固体塩基触媒とするバイオディーゼル燃料製造プロセスの開発(11234)

目的

未活用木質バイオマスの有効利用と低環境負荷型バイオディーゼル燃料製造プロセス開発を目的として木炭にマグネシアを担持させた固体塩基触媒の開発を行った。

技術概要

間伐材や廃木材から製造された木炭を担体とし,マグネシアを担持させたことを特徴とするバイオディーゼル燃料合成用固体塩基触媒の調製方法や触媒活性発現のための最適化を検討した。本触媒は動植物油とメタノールのエステル交換反応により得られるバイオディーゼル燃料合成を促進すると共に,従来プロセスでは必要不可欠な水洗による精製プロセスを大幅に短縮できる低環境負荷型製造プロセスを可能とする触媒である。

適用製品

バイオディーゼル燃料合成用触媒,バイオディーゼル燃料

回転渦電流探傷プローブ(11230)

目的

肉厚の厚い導電性試験体のきずをSN比(信号対雑音比)を高く検出し深さ評価のできる新しい考え方の渦電流探傷プローブの提供。

技術概要

電磁気を利用した非破壊試験法である渦電流探傷試験は,非接触で高速度に探傷(きず検出)が行える特長を持ち肉厚の薄い導電性の試験体に多用されている。原子力プラントの原子炉を覆う構造材には肉厚の厚い鋼板が使用され、経年劣化に伴い応力腐食割れなどが発生する報告がされている。従来の渦電流探傷プローブでは,肉厚の厚い試験体に生じた深さのあるきず(例えば応力腐食割れ)の検出が原理的に困難である。本研究は,肉厚の厚い試験体のきずを精度高く検出し深さ評価を行える回転渦電流探傷プローブである。さらに,鋼板に生じたきずは任意の方向を有するから,回転渦電流によるのでプローブの走査方向に対するきずの向きの影響されることなくきず検出可能としている。

適用製品

非破壊検査機器,構造物のヘルスモニタリング機器など

巨大歪加工法で固化成形した高比強度純アルミニウム構造材料~ナノ粉末からバルク~(11203)

目的

純アルミニウム粉末から合金元素を添加することなく高強度材料を製造する技術の提供。

技術概要

純アルミニウムの強度を向上させる方法に粉末冶金法がある。しかし,従来法では工程が煩雑なことや高温で加工する必要があり,粉末の優れた性質が損なわれる欠点があった。本研究では,純アルミニウム粉末に強大ひずみを付与させながらバルク材を作製することに成功した。この方法では,粉末から一回のプロセスで固化成形材を作製することができ,かつ成形温度が低いため粉末の優れた特性を維持したままバルク材を作製することが可能である。

適用製品

電気・電子用導電線,輸送機器用部品,建材用部品

鉄道用運転シミュレータ(10814)

目的

列車の運転操作訓練や運転士のヒューマンエラー研究用に、実際の運転と同様の臨場感や緊張感が得られると共に、運転環境を柔軟に変更することが可能な低コストの鉄道用運転シミュレータの開発。

技術概要

運転席前方のスクリーンに投影する視界画像を視差を考慮して生成することで、運転士は風景を立体的に見ることができ、実際と同様の走行感覚を得ることができる。さらに、車両の振動を軌道不整と車両モデルを用いて計算し、その変位にもとづいて視界を立体表示することで、動揺装置なしに車両の揺れが再現され、低コストで高い臨場感が得られる。また、運転台の計器パネルをディスプレイに画像として表示し模擬することで、車種の変更や多様な計器の再現を可能にした。

適用製品

各種運転シミュレータ