日本大学 産官学連携知財センター(NUBIC) Nihon University Business, Research and Intellectual Property Center
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歯周炎と癌を生薬で抑える(11493)
生薬を有効成分とするコラーゲン分解を抑制する歯周炎治療薬の提供。
漢方薬は、これまで長年に亘って副作用が少ない薬として種々の疾患に使用されてきた。しかしながら、その構成成分である生薬単独の効果は、科学的に解明されていないものが多かった。従来の歯周炎治療薬にも生薬が配合されてきたが、これらは抗菌作用や抗炎症作用を期待した対症療法が主であった。研究者らは、「コラーゲン分解阻害剤のスクリーニング方法」(特願2009-072185)を用いて、オウゴン、ケイヒ、ブクリョウをはじめとした生薬に、コラーゲン分解阻害作用があることを初めて見出した。歯周炎は、歯と歯槽骨との間のコラーゲン線維が分解されて引き起こされることから、これらの生薬がもつコラーゲン分解阻害効果を利用することにより、安全な歯周炎治療薬の開発が期待される。
歯周炎治療薬
生体外創傷治癒試験用用具(11407)
生体外創傷治癒試験(Invitrowoundhealingassay)は,創傷治癒に有用な物質のスクリーニングおよび細胞移動の評価等を目的として行われる試験である。その試験のためにフラスコやシャーレに培養した細胞に一定幅の創傷を作製する。
従来は創傷治癒試験の際,フラスコやシャーレに培養した細胞にピペット用チップの先端等で引っ掻き傷(scratchwound)をつけ,創傷部分を作製するのが主であった。また現在,創傷治癒アッセイプレートが発売されているが,このプレートは創傷作製部分をインサートで予め塞いでおき,それ以外の領域に細胞を播種し,必要密度まで細胞が増えてからインサートを取り除き,均一な創傷とするものである。しかし,このキットでは細胞層に傷を付ける訳ではないので創傷とは言い難い。本研究は,シャーレ内に培養されている細胞を一定幅で直接掻き取ることができ,容易に均一な創傷を作製できるものである。
創傷治癒試験用用具(Scratchwound作製用具)
コラーゲン分解阻害剤(歯周病治療薬)のスクリーニング(11305)
歯周炎をはじめとした結合組織の過度の分解によって引き起こされる疾患に対する治療薬のスクリーニング方法の提供。
コラーゲン分解が病態形成ならびに進展にかかわる関わる疾患に由来する線維芽細胞を用いても、これまでの二次元培養では、実際のコラーゲン分解能を知ることができなかった。本研究では、コラーゲンゲル三次元培養法を行うことにより、実際にコラーゲンの分解が起こることを生体外で観察できるばかりでなく、各種阻害剤がコラーゲン分解をどの程度阻止するかを迅速かつ定量的に解析することも可能にした。一例として、歯周炎治療に有効なコラーゲン分解阻害剤(歯周炎治療薬)のスクリーニングに成功した。
歯周炎などのコラーゲン分解が病態形成ならびに進展にかかわる疾患に対する治療薬
抗血栓性チタンおよびチタン合金(11221)
ステント等の循環器系のインプラント材では(1)金属と血液の接触によって惹起される血栓形成は重篤な塞栓の原因となるため臨床的な予後を左右する大きな課題である。また、(2)Ti-Ni合金は超弾性や形状記憶性等の好ましい物理属性を持つ一方、Niのアレルギー惹起や発がん性等の指摘があり、臨床応用の際の検討課題となっている。
チタンニッケル合金に水、グリセリン、乳酸からなる水溶液で電解処理を施すという簡便な処理で、上記(1)(2)の課題を解決するに到った。(1)本件処理を行った試料に血小板粘着試験を行ったところ、抗血栓性効果が確認された。またこの効果はチタンニッケル合金以外のTi、Ti-6Al-4V合金、Ti-6Al-7Ni合金でも同様に観察された(図1参照)。(2)本件処理を行うことによって、Niが表面から選択的に除去されるということも確認され、本件処理をTi-6Al-4V合金に施すとVが選択的に除去されることも実証されている。さらに本件処理により耐食性が向上することも確認されている。
チタン及びチタン合金製の血管内インプラント材整形外科及び歯科用インプラント
抗う蝕製剤の開発を目的とした融合タンパクの作製(10461)
う蝕の主要な病原菌の一種であるストレプトコッカス・ソブリヌスの病原因子に対する抗体を産生させるために効果的な抗原となる融合タンパク質の合成法およびその抗原を用いた抗う蝕製剤産生法の提供。
本研究は、う蝕細菌の病原因子に対する抗体を用いた抗う蝕製剤の開発に関するものである。すなわち、う蝕細菌の一種であるストレプトコッカス・ソブリヌスの高分子菌体表層タンパク質(PAg)と非水溶性グルカン合成酵素(GTF-I)の融合タンパク質合成法の確立である。融合タンパク質に対する抗体は唾液でコートしたハイドロキシアパタイト(歯の表層成分)へのストレプトコッカス・ソブリヌスの付着を高率で抑制することを認めた。この結果から、本研究おける融合タンパク質で乳牛を免役することで、抗う蝕作用を示し付加価値のある牛乳を産生させることが可能となる。さらに、このような牛乳から抗体を精製することで、医薬品としての抗う蝕製剤を開発することが可能となる。
抗う蝕製剤の抗原
浅部地中熱利用冷暖房システムの技術開発(12222)
地中熱を利用した温調システムとして用いられるヒートポンプにおいて、ヒートポンプの間欠運転の防止とピーク負荷時の出力不足との両方を解消可能とする。
居住空間側循環液が、室内機、循環液貯留タンク、ヒートポンプの順に循環する間欠運転防止モードと、ヒートポンプから排出された居住空間側循環液を循環液貯留タンクに供給し、循環液貯留タンクから排出された居住空間側循環液をヒートポンプに供給する蓄熱モードと、循環液貯留タンクから排出された居住空間側循環液とヒートポンプから排出された居住空間側循環液とを室内機に供給し、室内機から排出された居住空間側循環液の一部をヒートポンプに供給すると共に室内機から排出された居住空間側循環液の残部を循環液貯留タンクに返流するピーク運転モードとに切替可能な流路切替機構を備えている。本研究によれば、流路切替機構によって、循環液の流路が、間欠運転防止モードと、蓄熱モードと、ピーク運転モードとに切替可能とされている。間欠運転防止モードでは、循環液が、熱供給部、循環液貯留タンク、ヒートポンプの順に循環される。循環液貯留タンクにおける熱容量が循環液の配管と比較して大きいことから、熱供給部における地中熱の熱利用状態が変化した場合であっても、循環液の温度変化を小さくすることができ、ヒートポンプが停止する頻度を少なくすることができる。したがって、本研究によれば、ヒートポンプの間欠運転を防止することができる。
スマートハウスにおける家電利用時間帯スケジューリングシステムの開発(11762)
電力会社は、電力需給に応じて、昼間電力料金と深夜電力料金とで差をつけている。このように時間帯によって電力料金に差があるので、家電の稼動時間を適切に設定することで、利用者にとって電力料金の低減を図ることができる。本研究の目的は、連続稼働家電やペア稼働家電が含まれる複数の家電についての制約を考慮して、各家電の稼働時間帯を最適化することを可能にする家電稼働最適化システムを提供することである。
家電の利用時間帯について、数理計画問題を解くことで、各家電の利用時間の最適化を図っている。ここでは、変数として各家電の各時刻における消費電力を取り、制約として各時刻における各家電の消費電力の上限値を与えている。また、家電の中には、炊飯器のように、断続的な稼働ではなく連続的稼働が必要なもの、洗濯機と乾燥機のように1つの機器の稼働が終了すると別の機器の稼働が開始するもの等がある。このような家電間の制約も考慮に入れた電力消費の最適化を図るために、連続稼働家電やペア稼働家電が含まれる複数の家電についての制約を与えている。連続稼働家電の連続稼働時間帯について予め定めた複数の候補時間帯を定め、候補時間帯を変数とすることで、連続稼働家電の制約を実現している。
スマートタップ、HEMSなど
心拍・呼吸の非接触収集と年齢推定装置(11300)
マイクロ波を人体に照射し,それにより人間のバイタルサインとしての心拍および呼吸を非接触で抽出し,呼吸性変動波形のゆらぎに基づいて年齢層を識別する手法と装置を提供する。
病院等の心電図測定において,心拍は電極を胸部に貼付し収集する方法が普及している。一方,自動車などの交通機械や工業製品においては,商品設計において加齢差を考慮すべき製品が多いが,短時間かつ非接触で年齢を推定することはこれまで不可能であった。本研究は,心拍と呼吸を非接触で測定し,それに基づいて年齢推定を可能とする検出装置である。
自動車の乗員保護装置,高齢者識別の必要なユニバーサルデザイン製品