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キトサンビーズを用いたフェノール系化合物の吸着除去方法(10578)

目的

種々の工業分野からの排水に含まれるフェノール及びその誘導体の分解除去において酸化還元酵素であるチロシナーゼとアミン基含有高分子であるキトサンの併用によってフェノール系化合物を効率的かつ低コストで吸着除去する処理技術を提供する。

技術概要

酸化還元酵素であるチロシナーゼによってフェノール系化合物をo-キノン化合物に酸化させ,フィルム状のキトサンに吸着させることによってフェノール系化合物を水系から除去することができ,ビーズ状キトサンを用いると,キノン化合物の吸着は更に向上する。また,過酸化水素の存在下で酵素反応を示す系(例えば,4-tert-ブチルフェノール)においても吸着除去が可能であり,フェノール系化合物を効率よく除去できるだけでなく,キトサンの再利用の点からも有効な手法である。チロシナーゼの濃度が比較的低く,キトサンを吸着剤として用いるので,低価格で効率よくフェノール化合物をキノン化合物へ酸化させ,吸着除去できる.この手法は,p-及びm-クレゾール,アルキルフェノール,カテコール,ハロゲン化フェノールなどに対して有効である。チロシナーゼの濃度が比較的低く,キトサンを吸着剤として用いるので,低価格で効率よくフェノール化合物をキノン化合物へ酸化させ,吸着除去できる.この手法は,p-及びm-クレゾール,アルキルフェノール,カテコール,ハロゲン化フェノールなどに対して有効である。

適用製品

水質浄化,分離技術(フェノール系化合物の除去)

構造物の設計支援プログラム及び構造物の設計支援装置(10406)

目的

構造設計において,応力やコンプライアンスの目標値を設定するだけで,適切な形状を設計するためのプログラムと設計支援装置を提供することを目的とする。比較的少ない計算量で構造物の設計最適化モデルの生成が可能になる。

技術概要

本研究は,市販の最適化専用プログラム,例えばENSIGHTや有限要素法プログラムANSYSの最適化機能などの改良手段として適用可能である。又,本研究は,土木,建築,機械などの大規模な構造設計分野のみならず椅子やスポーツ用品などの日用品の形状デザインの基本設計にも適用可能である。

適用製品

構造設計ソフト,椅子やスポーツ用品の形状デザインソフト

金属イオン吸着剤(10279)

目的

各種環境媒体からの金属イオンの分離・回収・除去に有用な金属イオン吸着材の提供

技術概要

本研究は、多孔質ポリエチレンフィルムにグラフト重合法を介してキレート交換基を導入したもので、金属イオン吸着能が飛躍的に向上した安価な金属イオン吸着材である。本研究により、水質浄化、廃水処理などの有害金属の除去、希薄溶液からの貴金属の回収等の環境処理装置の開発が容易になった。

適用製品

貴金属の回収装置、有害金属除去装置、特定金属イオンの分離装置

シート状セラミックス生体材料の開発(10556&10914)

目的

歯冠修復構造体におけるコア部材などに用いることを目的とした、歯科用のセラミックス繊維強化複合材料シートを提供する。

技術概要

一般的に歯科用陶材(セラミックス)は非常に脆いという欠点を有する。そのため機械的強度を補うため金属で裏装して使用される場合(陶材焼付鋳造冠)がほとんどである。本研究は金属色による審美性の阻害や金属アレルギーなどの観点から、従来の金属を用いることなく歯科用セラミックスの機会的性質を向上させたセラミックス繊維強化複合材料シートを提供するものである。本研究は強化繊維により、従来の歯科用セラミックスの欠点である焼成後の収縮を抑えるとともに、機会的性質を向上することができた。

適用製品

歯科用セラミックス、歯科補綴物

歯周炎と癌を生薬で抑える(11493)

目的

生薬を有効成分とするコラーゲン分解を抑制する歯周炎治療薬の提供。

技術概要

漢方薬は、これまで長年に亘って副作用が少ない薬として種々の疾患に使用されてきた。しかしながら、その構成成分である生薬単独の効果は、科学的に解明されていないものが多かった。従来の歯周炎治療薬にも生薬が配合されてきたが、これらは抗菌作用や抗炎症作用を期待した対症療法が主であった。研究者らは、「コラーゲン分解阻害剤のスクリーニング方法」(特願2009-072185)を用いて、オウゴン、ケイヒ、ブクリョウをはじめとした生薬に、コラーゲン分解阻害作用があることを初めて見出した。歯周炎は、歯と歯槽骨との間のコラーゲン線維が分解されて引き起こされることから、これらの生薬がもつコラーゲン分解阻害効果を利用することにより、安全な歯周炎治療薬の開発が期待される。

適用製品

歯周炎治療薬

生体外創傷治癒試験用用具(11407)

目的

生体外創傷治癒試験(Invitrowoundhealingassay)は,創傷治癒に有用な物質のスクリーニングおよび細胞移動の評価等を目的として行われる試験である。その試験のためにフラスコやシャーレに培養した細胞に一定幅の創傷を作製する。

技術概要

従来は創傷治癒試験の際,フラスコやシャーレに培養した細胞にピペット用チップの先端等で引っ掻き傷(scratchwound)をつけ,創傷部分を作製するのが主であった。また現在,創傷治癒アッセイプレートが発売されているが,このプレートは創傷作製部分をインサートで予め塞いでおき,それ以外の領域に細胞を播種し,必要密度まで細胞が増えてからインサートを取り除き,均一な創傷とするものである。しかし,このキットでは細胞層に傷を付ける訳ではないので創傷とは言い難い。本研究は,シャーレ内に培養されている細胞を一定幅で直接掻き取ることができ,容易に均一な創傷を作製できるものである。

適用製品

創傷治癒試験用用具(Scratchwound作製用具)

コラーゲン分解阻害剤(歯周病治療薬)のスクリーニング(11305)

目的

歯周炎をはじめとした結合組織の過度の分解によって引き起こされる疾患に対する治療薬のスクリーニング方法の提供。

技術概要

コラーゲン分解が病態形成ならびに進展にかかわる関わる疾患に由来する線維芽細胞を用いても、これまでの二次元培養では、実際のコラーゲン分解能を知ることができなかった。本研究では、コラーゲンゲル三次元培養法を行うことにより、実際にコラーゲンの分解が起こることを生体外で観察できるばかりでなく、各種阻害剤がコラーゲン分解をどの程度阻止するかを迅速かつ定量的に解析することも可能にした。一例として、歯周炎治療に有効なコラーゲン分解阻害剤(歯周炎治療薬)のスクリーニングに成功した。

適用製品

歯周炎などのコラーゲン分解が病態形成ならびに進展にかかわる疾患に対する治療薬

抗血栓性チタンおよびチタン合金(11221)

目的

ステント等の循環器系のインプラント材では(1)金属と血液の接触によって惹起される血栓形成は重篤な塞栓の原因となるため臨床的な予後を左右する大きな課題である。また、(2)Ti-Ni合金は超弾性や形状記憶性等の好ましい物理属性を持つ一方、Niのアレルギー惹起や発がん性等の指摘があり、臨床応用の際の検討課題となっている。

技術概要

チタンニッケル合金に水、グリセリン、乳酸からなる水溶液で電解処理を施すという簡便な処理で、上記(1)(2)の課題を解決するに到った。(1)本件処理を行った試料に血小板粘着試験を行ったところ、抗血栓性効果が確認された。またこの効果はチタンニッケル合金以外のTi、Ti-6Al-4V合金、Ti-6Al-7Ni合金でも同様に観察された(図1参照)。(2)本件処理を行うことによって、Niが表面から選択的に除去されるということも確認され、本件処理をTi-6Al-4V合金に施すとVが選択的に除去されることも実証されている。さらに本件処理により耐食性が向上することも確認されている。

適用製品

チタン及びチタン合金製の血管内インプラント材整形外科及び歯科用インプラント