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微小物体吸引保持装置(10352)
卵細胞、マイクロカプセル等微小物体のハンドリングにおいて、1.従来の装置を使用した際に頻発した誤操作を回避できる、操作容易な装置2.吸引保持したまま表面堅さの測定、内部の攪乱等の機能を追加可能な装置を提供する。熟練を必要とせずに微小物体のハンドリングが容易に行え、作業の迅速化が期待される。微小物体を吸引保持したまま、別装置を必要とせず物体表面の堅さ測定又は吸引物体内部の攪乱等を行う事が出来る。
卵細胞、マイクロカプセル等微小物体のハンドリングは、従来はマイクロインジェクター等により、液圧の負圧による吸引、正圧による切り離しを行なっているが、その液圧操作は熟練を要し、過度の負圧により柔らかな微小物体の表面破壊等の不都合を引き起こす事がある。またオイルを封入液体として用いるので、装置の取扱い、保守も煩雑である。本研究は、微小物体の吸着・切離しを空気の収縮・膨張を利用して行い、空気加熱部を適度の吸引を生ずるよう調整しておくので、操作は加熱用スイッチのオン、オフのみと容易になり、表面破壊等の不都合は避けられる。オイルを使用せぬ装置のため,取扱い、保守は非常に簡単である。更に本研究は、堅さ測定用の超音波センサー又は超音波振動子を配置することにより、微小物体を吸引保持したまま、物体表面の堅さ測定又は吸引物体内部の攪乱等を行う事が出来る。本研究は、微小物体の吸着・切離しを空気の収縮・膨張を利用して行い、空気加熱部を適度の吸引を生ずるよう調整しておくので、操作は加熱用スイッチのオン、オフのみと容易になり、表面破壊等の不都合は避けられる。オイルを使用せぬ装置のため,取扱い、保守は非常に簡単である。更に本研究は、堅さ測定用の超音波センサー又は超音波振動子を配置することにより、微小物体を吸引保持したまま、物体表面の堅さ測定又は吸引物体内部の攪乱等を行う事が出来る。
卵細胞、マイクロカプセル等微小物体のハンドリング装置
ケイ酸を得る方法、二酸化ケイ素を得る方法、並びにセラミックスのリサイクル方法(10159)
産業廃棄ガラス,不純物の多いケイ砂,セラミックス等の二酸化ケイ素を含む物質より,高純度の二酸化ケイ素を得ることができ,かつ抽出・過程で使用した材料に対しても再度利用することができる方法を提供する。現在,埋立て処分されている,色付き廃ガラス等や再利用が困難なテレビのブラウン管から,二酸化ケイ素を分離,抽出できるため,産業廃棄ガラスのリサイクルが可能となる。また,低純度のケイ砂(二酸化ケイ素)の高純度化が可能となる。
本研究では,以下のような二酸化ケイ素の抽出方法を提供する。廃ガラス等の二酸化ケイ素を含む物質と,苛性ソーダ等のアルカリを混合し,アルカリ融解してケイ酸アルカリとする。このケイ酸アルカリを水溶液とし,水に不溶の鉄等の水酸化物を除去,精製する。次にケイ酸アルカリ水溶液に塩酸を加えた後に煮沸して,ケイ酸を溶液中より析出・分離させ,乾燥して二酸化ケイ素とする。必要に応じて,さらに二酸化ケイ素に水を加えて,水溶性の不純物を溶解,除去して高純度の二酸化ケイ素とする。
二酸化ケイ素を含むガラスなどからの高純度の二酸化ケイ素の回収
脱分化脂肪細胞を用いた再生医療等製品の開発(12388)
細胞製剤用途のMSCの培養に通常用いられている、複数種類のゼノフリーの血清代替品を検討した結果、ヒト血小板溶解物(HPL)を含む培地を用いることで、成熟脂肪細胞からDFAT細胞を作製できることを見出した。
培養細胞を臨床応用する際には、安全性の観点から、その培地や調製試薬には、ヒト以外の動物由来の成分を含まない、いわゆる「ゼノフリー」であることが望ましいとされている。従来のDFAT細胞の作製方法では、成熟脂肪細胞を天井培養して脱分化させてDFAT細胞を得るために、ウシ胎児血清(FBS)を含む培地を用いることが必須条件である。このため、DFAT細胞からなる細胞製剤(最終製品)の梱包時に、十分な洗浄操作を行い、FBSを除去する必要がある。この洗浄操作により、最終製品の細胞数が大きく減少するという課題がある。また、十分な洗浄操作を行っても、最終製品中のFBSを完全に除去することができず、ウシタンパク質に対するアレルギーを有する患者には投与できない等、移植安全性に問題がある。間葉系幹細胞(MSC)と同様な分化能を有する細胞として脱分化脂肪細胞(Dedifferentiatedfatcells;DFATcells)が知られている。DFAT細胞は、脂肪組織を構成する成熟脂肪細胞を単離し、天井培養法を用いることで、自発的に脱分化を開始し、多分化能を獲得した細胞である。また、DFAT細胞は、少量の吸引脂肪組織から単離した成熟脂肪細胞を原料として、簡便且つ大量に作製することができる。
効率性・汎用性・安全性に優れた脱分化脂肪細胞(DFAT)製造法の開発(11990)
本研究は,皮下脂肪組織を採取し,コラゲナーゼ処理や精製工程,遠心分離工程を経て得られる成熟脂肪細胞を脱分化させ,様々な体内組織細胞(骨芽細胞,筋細胞,血管細胞,神経細胞等)への転換が可能な多能性を有する脱分化脂肪細胞(DFAT)の作製に適した初代培養容器に関するものである。本研究によれば,扱いが容易で大量の細胞を一度に培養できる方法及び培養容器が提供される。
従来,DFATは,成熟細胞を天井培養法と呼ばれる方法により,通常(市販)の培養容器にて初代培養しているが,脂肪細胞が培養液の上部に浮遊して,培養容器の天井部に足場をつくり,脱分化するため,培養容器に培養液を完全に満たす必要があり,また脱分化したのち,培養を継続するため,培養液を交換にあたり,培養容器の上下を反転させるなどの操作があるため,培養液が多く必要となり,その作業性に問題点を有していた。本研究は,培養容器を底面から3mm~5mmの高さに,底面と並行に中仕切り板を設け,中仕切り板の端部に脂肪細胞が仕切り板外に流出しないよう縁板を設け,且つ仕切り板には,脱分化促進,DFATの培養促進のために,ラミニン,フィブリロネクチンなどのコーティングを施したものである。
脱分化脂肪細胞(DFAT)の作製に適した初代培養容器
ピロール・イミダゾール(PI)ポリアミドを用いた前立腺癌新規治療薬の開発(11739)
前立腺癌はアンドロゲンおよびアンドロゲンレセプター(AR)によりその進行・増殖がコントロールされている。近年、治療抵抗性前立腺癌細胞が依然としてARを発現し、アンドロゲン応答遺伝子の発現が亢進していることが報告されている。本研究において、前立腺癌の治療に有効であり、かつ、安定で安全な物質を得るためにPIポリアミドに着目し、開発を行った。
近年、治療抵抗性前立腺癌細胞において、アンドロゲン応答遺伝子の発現亢進が認められていることが報告された。そこで、アンドロゲン応答遺伝子に対し干渉性RNA等を投与して、発現を抑制する治療方法が開示されているが、同物質は生体内で安定性が低い。これに対しPIポリアミドはその生体内での安定性、組織、細胞への移行性において優位性が高く、期待される新技術である。本研究者らは、長鎖脂肪酸の代謝に関係するアンドロゲン応答遺伝子ACSL3が、前立腺癌の悪性化に関わる遺伝子であることを発見し、また転写協調因子Oct1が、ARとともに転写を促進させていることを見出した。本研究において、このPIポリアミドを前述のOct1結合配列に特異的に結合するよう設計し、ACSL3遺伝子の発現を抑制することを確認した。さらに本PIポリアミドが前立腺癌細胞増殖および細胞遊走能を抑制させ、治療に有用であることを見出した。
前立腺癌治療薬
生体由来ペプチドによる上皮及び内皮微小損傷の治療剤(11640)
敗血症、急性呼吸窮迫症候群、播種性血管内凝固症候群、アナフィラキシーは高頻度に見られる死亡率の高い疾病である。これらの疾患では、血管内皮細胞間の接着が障害され、血管内の水分が肺間質に漏出するため、呼吸障害をきたす。呼吸障害はこれらの疾患での直接的な死因となるが有効な治療法はない。本研究は内皮細胞間接着を強化し、血管内皮透過性の抑制することにより呼吸障害の治療をめざす。
本研究は血漿中を流れる凝固因子の1つから単離したペプチドである。当該凝固因子タンパクは本ペプチドが切除されることにより活性化されるが、切り取られた本ペプチドの機能については知られていなかった。研究者らは、本ペプチドが血管内皮の内皮構造を安定化させることを発見した。本ペプチドを培養血管内皮細胞に投与すると、細胞間の接着が強化された。培養血管内皮細胞を用いた敗血症・急性呼吸窮迫症候群モデルに本ペプチドを添加すると、細胞間接着は強化され、細胞間を通る物質の透過性は抑制された。本ペプチドは本来血中に存在し、凝固反応の過程で生じる不要な成分であり、血液凝固には影響しないと思われる。また、ヒトのアミノ酸配列を使用すれば、抗原性がないために繰り返し使用できる。これらの特徴から、本ペプチドは血管内皮の透過性亢進が原因の呼吸障害に対する有効な治療剤になると期待される。
血管内皮透過性抑制剤
組織および遺伝子選択的活性を持つ新規ビタミンD受容体モジュレーター(SVDRM)の開発(11551)
ビタミンD不足またはビタミンD作用不全が関連する骨粗鬆症、悪性新生物、尋常性乾癬、自己免疫疾患、感染症、神経変性疾患、糖脂質代謝疾患、心血管疾患、無毛症・脱毛症の治療薬を提供する。
ビタミンD受容体作用薬は、くる病・骨軟化症のみならず、骨粗鬆症、悪性新生物(骨髄性白血病、大腸癌、乳癌、前立腺癌など)、尋常性乾癬、自己免疫疾患、感染症、神経変性疾患、糖脂質代謝疾患、心血管疾患、無毛症・脱毛症の予防・治療に有効である。本研究では、パーシャルアゴニスト活性を有するビタミンD誘導体の開発を行った。本研究は、組織選択的または作用選択的なビタミンD受容体モジュレーターとして有望なビタミンD受容体作用薬の開発であり、従来のビタミンD誘導体に見られた高カルシウム血症などの副作用を軽減させることが可能である。
医薬品
有機感応膜ガスセンサを用いた環境用NOx簡易測定装置(10321)
有機薄膜を感応膜としたガスセンサ素子において,従来のガスセンサ素子に比較して応答速度を著しく向上させたガスセンサ素子を提供する。また,有機感応膜の形成時間を短縮することで,生産性を著しく向上させたガスセンサ素子の製造方法を提供する。
本研究者は,有機薄膜を感応膜としたガスセンサ素子の応答プロセスが(1)気体状ガスの有機感応膜の表面への吸着プロセス、及び(2)有機感応膜の内部への拡散プロセスからなり,特に後者のプロセスが律速となって,応答に時間を要していることを見い出し,前者のプロセスのみでも十分な応答量が得られることを見い出した。そこで,本研究では,有機感応膜をラングミュア?ブロジェット法を用いて形成された超薄膜とすることにより,ガスセンサ素子の応答速度を著しく向上させた。また,その累積層を可能な限り少なくすることにより,有機感応膜の形成時間を短縮し,生産性を著しく向上させた。
ガスセンサ,匂いセンサ,防災システム,空気環境測定システム,食品管理システム