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抗う蝕製剤の開発を目的とした融合タンパクの作製(10461)

目的

う蝕の主要な病原菌の一種であるストレプトコッカス・ソブリヌスの病原因子に対する抗体を産生させるために効果的な抗原となる融合タンパク質の合成法およびその抗原を用いた抗う蝕製剤産生法の提供。

技術概要

本研究は、う蝕細菌の病原因子に対する抗体を用いた抗う蝕製剤の開発に関するものである。すなわち、う蝕細菌の一種であるストレプトコッカス・ソブリヌスの高分子菌体表層タンパク質(PAg)と非水溶性グルカン合成酵素(GTF-I)の融合タンパク質合成法の確立である。融合タンパク質に対する抗体は唾液でコートしたハイドロキシアパタイト(歯の表層成分)へのストレプトコッカス・ソブリヌスの付着を高率で抑制することを認めた。この結果から、本研究おける融合タンパク質で乳牛を免役することで、抗う蝕作用を示し付加価値のある牛乳を産生させることが可能となる。さらに、このような牛乳から抗体を精製することで、医薬品としての抗う蝕製剤を開発することが可能となる。

適用製品

抗う蝕製剤の抗原

浅部地中熱利用冷暖房システムの技術開発(12222)

目的

地中熱を利用した温調システムとして用いられるヒートポンプにおいて、ヒートポンプの間欠運転の防止とピーク負荷時の出力不足との両方を解消可能とする。

技術概要

居住空間側循環液が、室内機、循環液貯留タンク、ヒートポンプの順に循環する間欠運転防止モードと、ヒートポンプから排出された居住空間側循環液を循環液貯留タンクに供給し、循環液貯留タンクから排出された居住空間側循環液をヒートポンプに供給する蓄熱モードと、循環液貯留タンクから排出された居住空間側循環液とヒートポンプから排出された居住空間側循環液とを室内機に供給し、室内機から排出された居住空間側循環液の一部をヒートポンプに供給すると共に室内機から排出された居住空間側循環液の残部を循環液貯留タンクに返流するピーク運転モードとに切替可能な流路切替機構を備えている。本研究によれば、流路切替機構によって、循環液の流路が、間欠運転防止モードと、蓄熱モードと、ピーク運転モードとに切替可能とされている。間欠運転防止モードでは、循環液が、熱供給部、循環液貯留タンク、ヒートポンプの順に循環される。循環液貯留タンクにおける熱容量が循環液の配管と比較して大きいことから、熱供給部における地中熱の熱利用状態が変化した場合であっても、循環液の温度変化を小さくすることができ、ヒートポンプが停止する頻度を少なくすることができる。したがって、本研究によれば、ヒートポンプの間欠運転を防止することができる。

スマートハウスにおける家電利用時間帯スケジューリングシステムの開発(11762)

目的

電力会社は、電力需給に応じて、昼間電力料金と深夜電力料金とで差をつけている。このように時間帯によって電力料金に差があるので、家電の稼動時間を適切に設定することで、利用者にとって電力料金の低減を図ることができる。本研究の目的は、連続稼働家電やペア稼働家電が含まれる複数の家電についての制約を考慮して、各家電の稼働時間帯を最適化することを可能にする家電稼働最適化システムを提供することである。

技術概要

家電の利用時間帯について、数理計画問題を解くことで、各家電の利用時間の最適化を図っている。ここでは、変数として各家電の各時刻における消費電力を取り、制約として各時刻における各家電の消費電力の上限値を与えている。また、家電の中には、炊飯器のように、断続的な稼働ではなく連続的稼働が必要なもの、洗濯機と乾燥機のように1つの機器の稼働が終了すると別の機器の稼働が開始するもの等がある。このような家電間の制約も考慮に入れた電力消費の最適化を図るために、連続稼働家電やペア稼働家電が含まれる複数の家電についての制約を与えている。連続稼働家電の連続稼働時間帯について予め定めた複数の候補時間帯を定め、候補時間帯を変数とすることで、連続稼働家電の制約を実現している。

適用製品

スマートタップ、HEMSなど

心拍・呼吸の非接触収集と年齢推定装置(11300)

目的

マイクロ波を人体に照射し,それにより人間のバイタルサインとしての心拍および呼吸を非接触で抽出し,呼吸性変動波形のゆらぎに基づいて年齢層を識別する手法と装置を提供する。

技術概要

病院等の心電図測定において,心拍は電極を胸部に貼付し収集する方法が普及している。一方,自動車などの交通機械や工業製品においては,商品設計において加齢差を考慮すべき製品が多いが,短時間かつ非接触で年齢を推定することはこれまで不可能であった。本研究は,心拍と呼吸を非接触で測定し,それに基づいて年齢推定を可能とする検出装置である。

適用製品

自動車の乗員保護装置,高齢者識別の必要なユニバーサルデザイン製品

微小物体吸引保持装置(10352)

目的

卵細胞、マイクロカプセル等微小物体のハンドリングにおいて、1.従来の装置を使用した際に頻発した誤操作を回避できる、操作容易な装置2.吸引保持したまま表面堅さの測定、内部の攪乱等の機能を追加可能な装置を提供する。熟練を必要とせずに微小物体のハンドリングが容易に行え、作業の迅速化が期待される。微小物体を吸引保持したまま、別装置を必要とせず物体表面の堅さ測定又は吸引物体内部の攪乱等を行う事が出来る。

技術概要

卵細胞、マイクロカプセル等微小物体のハンドリングは、従来はマイクロインジェクター等により、液圧の負圧による吸引、正圧による切り離しを行なっているが、その液圧操作は熟練を要し、過度の負圧により柔らかな微小物体の表面破壊等の不都合を引き起こす事がある。またオイルを封入液体として用いるので、装置の取扱い、保守も煩雑である。本研究は、微小物体の吸着・切離しを空気の収縮・膨張を利用して行い、空気加熱部を適度の吸引を生ずるよう調整しておくので、操作は加熱用スイッチのオン、オフのみと容易になり、表面破壊等の不都合は避けられる。オイルを使用せぬ装置のため,取扱い、保守は非常に簡単である。更に本研究は、堅さ測定用の超音波センサー又は超音波振動子を配置することにより、微小物体を吸引保持したまま、物体表面の堅さ測定又は吸引物体内部の攪乱等を行う事が出来る。本研究は、微小物体の吸着・切離しを空気の収縮・膨張を利用して行い、空気加熱部を適度の吸引を生ずるよう調整しておくので、操作は加熱用スイッチのオン、オフのみと容易になり、表面破壊等の不都合は避けられる。オイルを使用せぬ装置のため,取扱い、保守は非常に簡単である。更に本研究は、堅さ測定用の超音波センサー又は超音波振動子を配置することにより、微小物体を吸引保持したまま、物体表面の堅さ測定又は吸引物体内部の攪乱等を行う事が出来る。

適用製品

卵細胞、マイクロカプセル等微小物体のハンドリング装置

ケイ酸を得る方法、二酸化ケイ素を得る方法、並びにセラミックスのリサイクル方法(10159)

目的

産業廃棄ガラス,不純物の多いケイ砂,セラミックス等の二酸化ケイ素を含む物質より,高純度の二酸化ケイ素を得ることができ,かつ抽出・過程で使用した材料に対しても再度利用することができる方法を提供する。現在,埋立て処分されている,色付き廃ガラス等や再利用が困難なテレビのブラウン管から,二酸化ケイ素を分離,抽出できるため,産業廃棄ガラスのリサイクルが可能となる。また,低純度のケイ砂(二酸化ケイ素)の高純度化が可能となる。

技術概要

本研究では,以下のような二酸化ケイ素の抽出方法を提供する。廃ガラス等の二酸化ケイ素を含む物質と,苛性ソーダ等のアルカリを混合し,アルカリ融解してケイ酸アルカリとする。このケイ酸アルカリを水溶液とし,水に不溶の鉄等の水酸化物を除去,精製する。次にケイ酸アルカリ水溶液に塩酸を加えた後に煮沸して,ケイ酸を溶液中より析出・分離させ,乾燥して二酸化ケイ素とする。必要に応じて,さらに二酸化ケイ素に水を加えて,水溶性の不純物を溶解,除去して高純度の二酸化ケイ素とする。

適用製品

二酸化ケイ素を含むガラスなどからの高純度の二酸化ケイ素の回収

脱分化脂肪細胞を用いた再生医療等製品の開発(12388)

目的

細胞製剤用途のMSCの培養に通常用いられている、複数種類のゼノフリーの血清代替品を検討した結果、ヒト血小板溶解物(HPL)を含む培地を用いることで、成熟脂肪細胞からDFAT細胞を作製できることを見出した。

技術概要

培養細胞を臨床応用する際には、安全性の観点から、その培地や調製試薬には、ヒト以外の動物由来の成分を含まない、いわゆる「ゼノフリー」であることが望ましいとされている。従来のDFAT細胞の作製方法では、成熟脂肪細胞を天井培養して脱分化させてDFAT細胞を得るために、ウシ胎児血清(FBS)を含む培地を用いることが必須条件である。このため、DFAT細胞からなる細胞製剤(最終製品)の梱包時に、十分な洗浄操作を行い、FBSを除去する必要がある。この洗浄操作により、最終製品の細胞数が大きく減少するという課題がある。また、十分な洗浄操作を行っても、最終製品中のFBSを完全に除去することができず、ウシタンパク質に対するアレルギーを有する患者には投与できない等、移植安全性に問題がある。間葉系幹細胞(MSC)と同様な分化能を有する細胞として脱分化脂肪細胞(Dedifferentiatedfatcells;DFATcells)が知られている。DFAT細胞は、脂肪組織を構成する成熟脂肪細胞を単離し、天井培養法を用いることで、自発的に脱分化を開始し、多分化能を獲得した細胞である。また、DFAT細胞は、少量の吸引脂肪組織から単離した成熟脂肪細胞を原料として、簡便且つ大量に作製することができる。

効率性・汎用性・安全性に優れた脱分化脂肪細胞(DFAT)製造法の開発(11990)

目的

本研究は,皮下脂肪組織を採取し,コラゲナーゼ処理や精製工程,遠心分離工程を経て得られる成熟脂肪細胞を脱分化させ,様々な体内組織細胞(骨芽細胞,筋細胞,血管細胞,神経細胞等)への転換が可能な多能性を有する脱分化脂肪細胞(DFAT)の作製に適した初代培養容器に関するものである。本研究によれば,扱いが容易で大量の細胞を一度に培養できる方法及び培養容器が提供される。

技術概要

従来,DFATは,成熟細胞を天井培養法と呼ばれる方法により,通常(市販)の培養容器にて初代培養しているが,脂肪細胞が培養液の上部に浮遊して,培養容器の天井部に足場をつくり,脱分化するため,培養容器に培養液を完全に満たす必要があり,また脱分化したのち,培養を継続するため,培養液を交換にあたり,培養容器の上下を反転させるなどの操作があるため,培養液が多く必要となり,その作業性に問題点を有していた。本研究は,培養容器を底面から3mm~5mmの高さに,底面と並行に中仕切り板を設け,中仕切り板の端部に脂肪細胞が仕切り板外に流出しないよう縁板を設け,且つ仕切り板には,脱分化促進,DFATの培養促進のために,ラミニン,フィブリロネクチンなどのコーティングを施したものである。

適用製品

脱分化脂肪細胞(DFAT)の作製に適した初代培養容器